楽しかったモーリタニア日記も、いよいよこれが最後となります。
街のなかでよく見かけたロバの荷物運搬風景は、この文明社会のなかで、こころなごませる風景でした。
ヌアディブ商港やヌアディブ漁港の中では、もう彼らロバ君たちは、入場できません。ヌアディブの舗装道路を、一生懸命荷物を運んでいる風景も、やがてその生活圏は狭められて行くでしょう。
かつて砂漠を横断したキャラバンのラクダたちが、今は、その使命を終え、食肉とラクダ乳のための生存になってしまいました。
ロバ君たちには、どんな運命が待っているのでしょう。荷物の運搬という使命が駆逐されれば、やがて運命はもう決まっているようなものです。なんだか寂しい話です…
(おわり)
国境を超えるあなたを応援します。株式会社フランシール
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