ことわざとは何でしょうか?
それは、自然、天気、動物の習性などの観察から生まれ、世代から世代へと受け継がれ、人々の文化や生活を反映した民俗の知恵です。
そのため、外国で意味と言葉が完全に同じことわざに出会うのは本当に不思議です。
例えば、日本語の「豚に真珠」ということわざ。
ロシア語にも「豚の前に真珠を投げる」 «Метать бисер перед свиньями»、英語では “Cast pearls before swine”と、まったく同じ表現があります。どれも意味は対話者の議論を聞きたくない人や適切に評価しない人とはコミュニケーションをとらないように、というアドバイスです。
なぜアジア、スラブ、ヨーロッパの3つの異なる文化に共通することわざがあるのでしょうか?
それは、なんと『新約聖書』です!
キリスト教徒によって書かれた新約聖書の「マタイの福音書第7章6節」には、たしかに「聖なる物を犬に与えるな。また真珠を豚の前に投げるな」とあります。ちなみにそのあとの言葉は、「彼らはそれを足で踏みつけて、あなたがたを攻撃してくるだろう」です。豚と犬の扱いはひどいものですね。
日本のキリスト教徒の割合はヨーロッパやロシアよりもはるかに少ないはずです。なのにこのことわざは定着しており、他国の人々と共有しています。
皆様は他にも外国のことわざと似ていることわざを知っていますか?
個人的な意見ですが、実は真珠の豚は素晴らしくかわいく見えますよ。❣ 🥰 (Svetlana TERKINA)
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