トルコ語は、トルコ共和国及びキプロスで公用語として使用（キプロスでは、ギリシア語と並ぶ公用語の一つで、主に島の北部で使用。）されており、トルコ共和国では、約7割の国民の母語と言われています。アラビア語、ペルシャ語と並び、中東地域の最重要語の一つとなっています。

系統的には、テュルク諸語の一つで、東のウイグル語から、旧ソ連の中央アジア地域、コーカサス、バルカン半島南部まで、ユーラシア大陸の中央部で大小の同族の言語が多く話される地域が広がり、集住している地域はトルキスタンと呼ばれています（ちなみに中央アジアや中東には多くの「スタン」がつく国がありますが、「スタン」はペルシャ語起源で「～の国」や「～の土地」を表しています）。近隣のアゼルバイジャン語及びトルクメン語と近い関係にあります。オスマン朝時代はアラビア文字が使用されていましたが、ケマル・アタテュルクによる文字改革でラテン文字に移行しました。アラビア語、ペルシャ語から大量の語彙を借用していますが、これを生粋のトルコ語に置き換える純化運動も行われています。

母語話者が7千万人程度、第2言語として話す者も含めると、８～９千万人程度の話者がいると考えられています。

トルコ語起源の語としては、ヨーグルト（yoğurt）、シシケバブのシシ（şiş 串の意。ケバブもトルコ語として使われますが、他言語からの借用のようです。）等が知られています。

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