FRANCHIR YouTube FRANCHIR Facebook FRANCHIR twitter
国境を超えるあなたを応援します
Linguistic assistance beyond borders

最新のニュースについて、言語の不思議について、各国の情報など、フランシールの社員がそれぞれ思ったこと、感じたことを綴ったブログです。

<めじろ奇譚>大ヒット映画でハリウッドスターが話す外国語

2022年6月20日

ハリウッドの大ヒット映画(Blockbuster movie)は、常に世界中で人気を博しています。特にアクション映画は魅力的です。

多くの映画で、外国を背景にしたシーンがあり、よく俳優・女優はその国の言葉を話さなければならない状況に陥ります。そんなとき、どういう方法がとられているのでしょうか。

 

その場合、2つの方法があるようです。

1つは、ネイティブスピーカーにお願いして、その声を吹き替えしてもらう方法。

特に、外国語のセリフを話す時間が長く、そのセリフが映画全体のシナリオの中で重要な役割を果たすシーンであれば、これは最も安全な方法です。

 

もうひとつは、俳優・女優に直接話してもらう方法です。

映画によっては、外国語のセリフが短く、ただ単に国際的な演出をすればいいような場合もあるようです。

その俳優・女優がうまく外国語を話せれば問題ありませんが、もし、ただ、その言語を真似して話さなければならない場合はどうでしょうか。

もちろん、その外国語がわからない視聴者には何も問題ないでしょう。

しかし、その言語のネイティブスピーカーであれば、本当に笑えるシーンになってしまう可能性もあります。

 

今回のブログでは、有名なハリウッド大ヒット映画の中から日本語、ロシア語、ベトナム語の3つのシーンをピックアップしてご紹介してみます。スタッフのネイティブスピーカーによるコメントも掲載しますね。

 

▶日本語

有名な映画「Charlie Angels」(2000年)の中で、キャメロン・ディアスさん(Cameron Diaz)がパーティでウェイトレスのふりをするシーンがあります。

そのパーティーのウェイターが「こんにちは」と声をかけると、彼女は日本語を話し始めます。

日本語ネイティブスタッフからのコメント:

Nさん:「こんにちは」というバーテンダーに「ニホンゴショント、スゴイネエ(日本語、本当すごいねえ・・かな?)」と言っているようですが、一回聞いただけではすぐに意味がわからないかもしれません。

 

ロシア語

映画「SAFE」(2012年)の中で、アクション映画で有名な俳優ジェイソン・ステイサムさん(Jason Statham)がロシア語を話すシーンがあります。

ロシア語ネイティブスタッフからのコメント:

Lさん:Stathamさんのアクセントが強いですね。

いくつか真ん中にあるワードを聞き取れませんでしたが、全体話の意味は分かります。

 

▶ベトナム語

有名な映画、「X-MEN: Days of Future Past」(2014)の中で、オスカーを受賞したジェニファー・ローレンスさん(Jennifer Lawrence)がベトナム語を話すシーンがありました。

ネットで見つけた動画には、字幕が付いています。字幕なしで、彼女が何を言っているのか理解できるのか見てみましょう。

ベトナム語ネイティブスタッフからのコメント:

著者本人最初と真ん中のセリフは聞き取れません。

しかし、最後のセリフ:‘’Không, tôi đến đây một mình’’ (訳:いいえ、私は一人で来ました。)

発音がはっきりで、聞き取れることができました。

次は字幕を読んで、聞き取れないセリフを確認します。

  • Là lỗi của tôi, thế thôi  (訳:私のせいで、本当。)
  • Tôi là thông dịch viên. (訳:私は通訳者です。)(ええ、本当???)
  • Tôi biết nói nhiều thứ tiếng(訳:色々な言語を喋れます。)

やはり、ジェニファー・ローレンスさん(Jennifer Lawrence)のベトナム語は 字幕を読まないと、聞き取れないと思います。

 

弊社にも時々スピーチやセリフの発音をチェックしてほしい、というご依頼もくることがありますが、やはり数日間の訓練でネイティブのような発音をしろというのも無理がある気がします。皆さんも「ドラマのこの発音、おかしくない?」など、チェックしてほしいセリフなどがあれば送ってみてください。(Bao THACH)

<めじろ奇譚>文化を結びつけることわざ part3(二兎追う者は一兎を得ず)

2022年6月13日

皆さんはよく同時にいくつかのことをしますか?
たとえば、夕食を作りながら、ドラマを見たり、電話で話したり。・・・でも結局、夕食は焦げてしまって、ドラマの筋書きはぼんやり。電話の会話も覚えていない、なんていうことが多いですよね。そう言う状況を、多くの言語で次のようなことわざで表します:
「二兎を追う者は一兎をも得ず」。

二つのことを同時に成し遂げようとしても、結局どちらも失敗に終わる、という意味です。

このことわざの由来は諸説あります。 古代ギリシャやローマからヨーロッパに来たと言う人もいますし、ハンターの実際の経験に基づく民俗の知恵によるものだと言う人もいます。
英語では次のように言います: “Dogs that put up many hares kill none” か、 “If you chase two hares, you won’t catch any”.
ドイツ語にも同様のことわざがあります: “Wer zwei Hasen zugleich hetzt, fängt keinen”.
フランス語では:“Il ne faut pas courir deux lièvres à la fois”.
ロシア語は18世紀に登場します: «За двумя зайцами погонишься – ни одного не поймаешь»

日本語では、もともとは同じ状況を 「虻蜂取らず」と表現していましたが、 明治時代以降「二兎を追う者は一兎をも得ず」が良く使われるようになったようです。

なぜうさぎ?皆様は疑問に思いますか?


答えはとても簡単です。

ウサギは非常に速くて、機敏な動物です。狩猟では、犬の助けを借りても、2匹以上は言うまでもなく、1匹を捕まることもとても困難です。

ロシア語には、ウサギについて「小さいけれど大胆」という表現もあいます。

このことわざについては次回説明します。😉
Svetlana TERKINA

<めじろ奇譚> 東京の電車

2022年6月3日

私は都心の満員電車が苦手です。フランスで育ったこともあり、電車に乗っていると日本が高コンテクスト文化だということがよくわかります。
15年ぶりに東京の通勤時間帯に乗った際、日本人のエスパーぶりを改めて感じました。「降ります」「どいて」「痛い」「邪魔」「通ります」などを無言で発し、感知する。乗客は皆、空気で伝え合っているのです。テレパシー能力の高い人たちを見て、宇宙人に囲まれてしまったかのように感じ、驚きを隠せませんでした。

「ありがとう」「すみません」等の御礼や謝罪の言葉は家庭、学校、職場で散々うるさく言われるのに、電車では全く機能していない。ウチとソトの間隔の違いでしょうか。ドアの前に並ぶことはマナーとして当然とされているのに電車の中での一言はマナーとして認識されていない。

あれだけの人が車両にいて、誰も言葉を発さないのも異様な風景です。御礼や謝罪の一言は節約しない方がお互いギスギスせずに済む気がするのですが…

労働時間や通勤時間が長いと相手に対する思いやりの言葉を発する余裕もなくなってしまうかもしれません。そんなことを思いながら、私も疲れ切っている時には適切な言葉を発せず、あとで後悔することも。

東京の満員電車に乗ると首都圏の会社員の縮図をみているようです。スーツ姿の男性が多く、女性は半数に満たず、外国人はまだまだ少ないです。日本が高テキスト文化なのは同じ文脈を共有する者同士が対話する機会が多いからかと思います。女性や外国人が増えたら声を発する人が増えるかもしれませんね。

(フランス語担当T)

 

<めじろ奇譚>文化を結びつけることわざ part2、ワニの涙

2022年6月2日

日本語では「空涙」、「ウソ泣き」という表現がよく使われますが、涙に関するより興味深いアナロジー(類似)、それは「ワニの涙」です。
ワニの涙は、数少なく存在する、国際的に共通して使われる表現の1つです。古代ローマからある表現で、ローマ時代では、「打ち負かされた者に涙を流す」ことを意味しました。
ドイツ語では次のようになります: Krokodilstranen, 英語では ; Сrocodile tears, フランス語 : larmes de crocodile, ベトナム語では:  Nước mắt cá sấu とロシア語ではКрокодиловы слёзы。

この表現はどこから来たのでしょうか?

それは、ワニが獲物を食べながら涙を流すという古くからの伝承に由来しています。
ワニは食べているものを憐れんで泣いているように見えますが、実際には有り得ないこと。それ故、ワニの涙 とは、偽善者が悲報に接して噓泣きをするような、偽りの不誠実な感情表現のことを指す表現となりました。
実際、ワニは目の下に腺があり、そこから余分な塩分が体から排出されます。これがまるで涙のように見えるのです。一般的には、水辺から長時間離れ、目が乾いているときに見られる現象ですが、実は食事により起きることが実証されています。


この表現は、そのような面白い事実から来ました。
ワニが危険な捕食者であることは誰もがよく知っていることです。
でも、もしかしたら、ワニは実際には優しい心を持っていて、むしろ草食動物になりたいと思っているかもしれません。

皆様どう思いますか?😆

(Svetlana TERKINA)

<めじろ奇譚>文化を結びつけることわざ

2022年5月26日

ことわざとは何でしょうか?
それは、自然、天気、動物の習性などの観察から生まれ、世代から世代へと受け継がれ、人々の文化や生活を反映した民俗の知恵です。
そのため、外国で意味と言葉が完全に同じことわざに出会うのは本当に不思議です。

例えば、日本語の「豚に真珠」ということわざ。

ロシア語にも「豚の前に真珠を投げる」 «Метать бисер перед свиньями»、英語では “Cast pearls before swine”と、まったく同じ表現があります。どれも意味は対話者の議論を聞きたくない人や適切に評価しない人とはコミュニケーションをとらないように、というアドバイスです。
なぜアジア、スラブ、ヨーロッパの3つの異なる文化に共通することわざがあるのでしょうか?

それは、なんと『新約聖書』です!

キリスト教徒によって書かれた新約聖書の「マタイの福音書第7章6節」には、たしかに「聖なる物を犬に与えるな。また真珠を豚の前に投げるな」とあります。ちなみにそのあとの言葉は、「彼らはそれを足で踏みつけて、あなたがたを攻撃してくるだろう」です。豚と犬の扱いはひどいものですね。
日本のキリスト教徒の割合はヨーロッパやロシアよりもはるかに少ないはずです。なのにこのことわざは定着しており、他国の人々と共有しています。
皆様は他にも外国のことわざと似ていることわざを知っていますか?

個人的な意見ですが、実は真珠の豚は素晴らしくかわいく見えますよ。❣ 🥰 (Svetlana TERKINA)

 

1 / 7

カテゴリー

月別アーカイブ

お気軽にご相談ください。
翻訳者・通訳者を募集しています。
お気軽にお問い合わせください。
サイト内検索
株式会社フランシールは、プライバシーマークを取得し個人情報保護に努めております。


「金融・経済・法務」分野(日英)
「工業・科学技術」分野(日英)