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翻訳サービスを依頼するときに知っておいたほうが良いこと、新しいサービス、機械翻訳の使い方など、お役に立つ情報をお届けします。

<めじろ奇譚>機械翻訳の活用法②

2021年8月19日

今回は前回の投稿の続きです。(機械翻訳の活用法

前回の投稿で、機械翻訳は賢く使い分けることが重要、と書きました。人間翻訳VS機械翻訳、どのように使い分けるのが良いのでしょうか。

フランシールでは、日本語から外国語への翻訳の場合で、「誰かに読んでもらうための文章」については機械翻訳はお勧めしていません。「読んでもらうための文章」とは、成果品として提出するための報告書であったり、レターや記事であったり、読み手に正確に理解してもらうための文章のことです。

機械翻訳を使うと、さらっと読む限りでは感心するような上手な訳がついてきたりします。しかし、機械翻訳による訳文というのはあくまでも「それらしい文章の寄せ集め」であり、じっくり読んでみると「え?」と思うような間違いや抜けが含まれていることもあります。スタイルも統一されていないので、読んでいてちぐはぐな感じもあります。そして一番の問題は、文章を通して書き手が伝えたい意図や、行間について全く考慮されていないという点です。人間翻訳なら当然のように行われる「書き手の意図を理解し、全体の構造を考えつつ文章を書く」ということが機械にはできないのです。(後からポストエディットをかけることもできますが、文章の流れまでは修正できません。)

機械翻訳がその威力を発揮する分野ももちろん沢山あります。一つは大量の資料を読み込む必要がある場合など、スピードを重視したい場合。外国文の資料を大量に読み込みたい、入札図書の内容を短期間で把握したい場合にもお勧めです。マニュアル翻訳にも適していますが、入念なポストエディット作業が必要となります。自分で翻訳ができる方なら下訳として使用するのも大変便利です。

急速に発展している機械翻訳・自動翻訳技術。半年後にはまた新たな技術が登場しているかもしれません。翻訳エージェントとして、私たちも日々勉強を続けています。機械翻訳を御希望のお客様は、ぜひ担当のコーディネーターまでご相談ください。
(上畑)

<お知らせ> オリンピック・パラリンピック 7か国語用語集

2021年5月21日

お役立ち情報のページにオリンピック・パラリンピック用語集をアップしました。

オリンピック(55競技)・パラリンピック(22競技)の各競技名を日本語、英語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、モンゴル語、スウエーデン語の7か国語で記載しています。

今はコロナ禍でオリンピック・パラリンピックが開催されるかどうかも揺れる日本ですが、開催時期までには感染者が減り、落ち着いた中で世界中の選手たちが活躍してくれることを祈っています。

<お役立ち情報> 機械翻訳の活用法

2021年2月3日

機械翻訳(Machine translation, MT)の対義語ってなんでしょう?
と思って調べてみたところ、人間翻訳(Human translation)と言うそうです。

昭和生まれの私は、この言葉を見て、とっさに「銀河鉄道999」を思い出し、「機械伯爵」とか、「人間狩り」とか、メーテルの悲しげな表情などを思い出して、なにやら暗い気分になってしまいました。
とうとう、「機械」に人間が迫害される時代がやってきたか・・・

しかし、実際にMTを使ってみると非常に便利なツールです。
もちろんいかに優れたAIでも人間の頭脳にはかないませんので、人間がうまく活用していくことにより翻訳業界はますます発展するでしょう。

もし、大量の書類(入札図書や報告書など)に目を通さなければならないお客様がいらっしゃいましたら、ぜひフランシールにご相談ください。まずは機械翻訳で全体の内容を把握し、正確さが要求される箇所については人間翻訳を使っていただくことができます。

なお、機械翻訳と人間翻訳では、作業のプロセスが異なりますので、目的とご予算に応じて、賢く使い分けていただくことがポイントです。機械翻訳と人間翻訳、どちらが良いの!?という話ではなく、どちらも効率よく使って、低コストで快適に外国語と付き合っていただけたら幸いです。

ドキュメントの分量、用語リストの有無など、条件に基づいてお見積りいたしますので、詳しくはコーディネーターまでお気軽にお問い合わせください。(上畑)

フランス語の報告書の作り方

2020年10月31日

報告書やパンフレット等のフランス語版を作成される皆様のために、フランス人も意外に知らない!?「フランス語での報告書の作り方」をご紹介いたします。

1. アクセント記号
フランス語にはアクセント記号がついた文字が含まれます。「挿入」メニューの「記号と特殊文字」機能を使用してください。大文字にもアクセント記号をつけなければなりませんが、大文字のアクセント記号はつけていない場合も許容されます。
なお、大文字でアクセント記号を省略する場合は、タイトルから本文、図表まで全てアクセント無しに統一することが重要です。統一モレを防ぐために、最初から大文字の場合にアクセント記号を付けておけば間違いがありません。

2. フランス語で入力したい場合
Windowsの使用言語にフランス語を追加する必要があります。フランス語のキーボード配列は英語とかなり違いますので、英語の配列に慣れている日本人には「フランス語(カナダ・マルチリンガル標準)」が使いやすいです。
Windowsで「コントロールパネル」を選び「言語の追加」を選択します。「フランス語」→「フランス語(カナダ)」を選択して言語に追加します。キーボード最下段、左側の「Alt」キーを押しながら「Shift」キーを押すと、言語を切り替えることができます。

3. タイトルでの大文字・小文字の使い分け
タイトルや見出しなど、英語では各単語の頭文字を大文字にすることが多いですが、フランス語の場合は小文字のままで、単語の最初の文字を大文字にすることはありません。

例) Sustainable Development Goals Report (全ての単語が大文字始まり)
Rapport sur les objectifs de développement durable(文頭のみ大文字)

4. 省庁名・機関名
機関名等は、必ずウェブサイト等で確認しましょう。大文字、小文字のルールもそれぞれの団体で決められています。フランス語では一般的に、省庁名は、名詞は大文字で、形容詞は小文字で記載します。

例) ministère de la Santé publique(名詞は文頭文字が大文字、形容詞は小文字)
参考 United States Department of Health and Human Services(文頭文字は全て大文字)

5. 句読点
フランス語で使用する句読点は以下の通り。英語のクォーテーションマーク “” は使用しません。

: Deux-points 「すなわち」の意味。列挙する場合に使用する。前後にスペース(空白)が入ります。
; Point-virgule 意味的に関連のある二つの文章を繋げる場合、リストを挙げる場合など。前後にスペース(空白)が入ります。
! Point d’exclamation !の前後にスペース(空白)が入ります。
? Point d’interrogation ?の前後にスペース(空白)が入ります。
Points de suspension  …の前後にスペース(空白)が入ります。
« » Guillemets 日本語の「」と同じ。前後にスペース(空白)が入ります。通常、” ”はフランス語の文章では使いません。
( ) Parenthèses 日本語の( )と同じ。前後にスペース(空白)が入ります。

 6. 数字
報告書などで一番やっかいなのが数字です。フランス語の場合、小数点には「カンマ」を使用します。

例) 英語・日本語 1,234,567.89
フランス語 1 234 567,89

また、桁区切りにはスペースを用いるのが正式です。スペースで改行してしまうことを防ぐため、フランス語の場合はespace insécable (Ctrl + Maj + Espace)を使用します。日本語では「改行しないスペース」と呼ばれています。(Ctrl+Shift+スペース)

7. エクセルの場合
「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」→「編集オプション」で、「システムの桁区切りを使用する」にチェックを入れ、「小数点の記号」にカンマ、「桁区切り記号」にスペースを入力すれば、自動的に全て変更されます。

8. 文章中の数字
報告書の本文中は、読みやすさの観点から、できるだけmilliard、million等の数形容詞を利用します。

例) × 3 000 000 dollars 〇 3 millions de dollars
× 15 000 000 000 euros 〇 15 milliards d’euros

また、数字と計量単位の間にはスペースを入れます。

例) × 3m 〇 3 m
× 120kg 〇 120 kg

9. 名前の書き方
決まったルールはありませんが、姓を大文字、名前を小文字で書くと姓と名の区別がわかりやすいです。

例)  Jean-Paul HÉVIN (フランス語)
ジャン=ポール・エヴァン (日本語)

※外国人名をカタカナで表記する場合、名前がハイフンで繋がれている時は=でつなぎます。苗字と名前の間のスペースの代わりに・(ナカグロ)を入れます。

2020年より、日本政府が正式に定める日本人の名前の英語表記方法が変わりました。

日本語名 2019年まで 2020年以降
安部 晋三 Shinzo Abe
苗字と区別する場合は
Abe, Shinzo Abe Shinzo
苗字と区別する場合は
ABE Shinzo

省庁やJICAが作成する書類では、フランス語も上記の英語表記に倣って統一してください。

10. 敬称
Monsieur M. 男性
Madame Mme 女性
Mademoiselle Mlle ※未婚女性 2012年以降、性差別にあたるとしてフランスの行政文書では使用禁止

11. 職業・役職などの女性形
肩書がつく場合、できるだけ女性形にするのが最近の傾向です。
例) Madame la Ministre

12. 通貨
日本円はyen(s) japonais。Yenの最初のYを大文字にするべき、複数形にはしない(単複同形)などの説もありますが、以下の表の通りに小文字表記で統一することをお勧めします。
日本円 yens japonais JPY
ユーロ euros EUR
ドル dollars / dollars US / dollars des États-Unis USD

13. 単位
以下のように記載します。
(例) En millions d’euros
Unité : million d’euros

14. 図表の出典・注など
最後にピリオドを打ちます。

(例) Source : Équipe de l’étude de la JICA.
Note : Vue d’ensemble basée sur les rapports reçus en 2018.
* À l’exclusion de l’Australie et de la Nouvelle-Zélande.

いかがでしょうか。これらのルールはフランス語ではrègles typographiques(正書法)と呼ばれています。
判断に迷った場合は、弊社のフランス語コーディネーターにご相談ください!

翻訳サービスの国際規格 ISO 17100: 2015 を取得しました

2020年10月16日

株式会社フランシールは、2020年9月7日、翻訳サービスの国際規格「ISO 17100: 2015 Translation services – Requirements for translation services(以下、ISO17100: 2015)」の認証を取得しました。

対象範囲
以下の分野の翻訳サービス(日英)
①「金融・経済・法務」分野
②「工業・科学技術」分野
[JSA 翻訳分野区分: A ・ C ]

登録番号及び登録日について
・登録番号:JSAT050
・登録日 2020 年 09 月 07 日
・有効期限:2023 年 09 月 06 日

ISO17100:2015は、翻訳サービスの品質及び引渡しに直接影響を及ぼす翻訳プロセスのあらゆる側面に対する要求事項を規定した国際規格です。
翻訳サービスに必要な、プロセス管理、翻訳者等の資格・力量に関する最低限の要求事項、資源の可用性及び管理、その処置について翻訳サービス提供者(TSP:Translation Service Provider)を対象に規定しています。

日本規格協会ソリューションズのサイトにISO17100:翻訳サービス提供者認証について詳しい説明があります。

フローチャート(日本規格協会ソリューションズの上記サイトより)

今回のISOの認証にあたっては対象は上記分野における日本語から英語の翻訳で、フランシールの翻訳サービスのすべてが「ISO17100」に準拠しているわけではございません。
しかしながら対象外の言語・分野についても、品質管理プロセスを高めていくために努力していく所存です。フランシールは今後もお客様がより一層安心してお仕事をご依頼いただける会社を目指します。引き続きどうぞよろしくお願いします。

また、ISO17100に準拠した翻訳サービスをご希望の場合は、ご依頼時にお知らせください。社員一同お待ちしております。

株式会社フランシール
代表取締役 伊藤尚江

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