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Linguistic assistance beyond borders

フランシールにはフランス、カナダ、オーストラリア、スウェーデン、ロシア、アルゼンチンなどいろんな国の出身者がいます。彼らの視点から書いたブログや、世界中に派遣された通訳たちのブログです。

<めじろ奇譚>モンゴル語とロシア語の違い、 なぜモンゴルではキリル文字を使う?

2021年8月27日

左はキリル文字で「モンゴル語」、右はモンゴル文字で「モンゴル語」と書いてある。モンゴル文字は縦書きで左から右へ書く。

モンゴル語に対する認識は、我が国では残念ながら高いとは言えない。直接標題の疑問に答えるだけでなく、多少回り道して、是非知っておいていただきたいと筆者が考える点にも触れようと思う。

1 モンゴル語の言語的特徴について

モンゴル語は、北隣のロシア語と似ているのではと考える人もいれば、一方で南隣のシナ語(いわゆる中国語)と似ているのではと考える方も多いので、ロシア語だけでなく、シナ語との関連も含めて考えてみたい。

複数の言語を比較する際に用いられる手法に、類型論的方法と比較言語学(歴史言語学)的手法がある。類型論的方法とは何かについては、「<めざせ語学マスター>日本語は膠着している」を参照願いたい。その中で、ロシア語は屈折語、シナ語は孤立語、そしてモンゴル語は日本語と同じ膠着語に分類されている。つまり、この3言語は、地理的に隣り合っていても、タイプが全く異なるということになる。と言っても、なかなかピンと来ないかと思うので、実際の文章で見てみよう。ただ、膠着語等の性質は上記のブログに譲るとして、ここでは主に語順に着目して見てみたい。

日本語:モンゴル語に関心を抱く学生の人数が急激に増加した。

ロシア語:Число студентов, интересующихся монгольским языком, резко увеличилось.
                      数が  学生の   関心を持たされている モンゴルの  言語により 急激に 増加した

シナ語: 对蒙语感兴趣的学生人数急剧增加。
          对(に対し)蒙(モンゴル)语(語)感(感じる)兴趣(興味)的(の)学生人数(学生の人数)急剧(急激(に))增加(増加(した))

モンゴル語:Монгол хэлийг сонирхон суралцагчдын тоо эрс нэмэгджээ.
(「語幹-助詞」)           (хэл-ийг) (сонирхо-н) (суралцагчд-ын)
                 モンゴル   語-を      面白いと思-い 学ぶ人たち-の  数(が)急激に 増加した。

注目していただきたいのは、「~人数が」までに相当する箇所であるが、ロシア語は英語等と同じで、日本語とはほぼ真逆の語順になっている。シナ語の語順は、日本語に近い部分もあるが、前置詞のような働きをする語があったり、動詞+目的語の順になっていたりする箇所は、やはり日本語とは異質である。それに対し、モンゴル語の語順は日本語と全く同じということにお気付きかと思う。日本語の格助詞や接続助詞に相当する部分をハイフンで分けて示したが、これも日本語の感覚に非常に近いと言っていいだろう。

次に、比較言語学(歴史言語学)的観点から見たらどうであろうか。比較言語学について詳しく書くことはできないが、大雑把に言えば、複数の言語間に規則的な音の対応を見出し、太古の昔に存在したと仮定される共通の祖先から枝分かれして現在に至っているという系統関係(親縁関係)を探る方法ということだ。

ロシア語は、インド・ヨーロッパ語族のスラブ語派に分類され、同じ語派のポーランド語やブルガリア語等とはきょうだい、同じ語族の英・独・仏語やペルシア語、ヒンディー語等とはいとこのような間柄だ。シナ語はシナ・チベット語族(諸語)に分類され、チベット語やビルマ語等と親縁関係があるとされる。さて肝心のモンゴル語については、どこに分類されるのだろうか。(ウラル・)アルタイ語族(諸語)という言い方になじみのある方は多いのではないだろうか。アルタイ諸語というのは、一般的にモンゴル諸語、テュルク諸語(トルコ語、ウイグル語等々)、ツングース諸語(満洲語、エヴェンキ語等々)をまとめて指す表現だ。しかし、モンゴル諸語やテュルク諸語それぞれの構成言語間の親縁関係は明らかなものの、モンゴル諸語とテュルク諸語、ツングース諸語の間の系統関係の有無については、立証されていない。また、アルタイ諸語とウラル諸語(語族)(ハンガリー語、フィンランド語等)の類似も指摘されているが、ここでは立ち入らない。

結論として、モンゴル語は、類型上も系統上も、ロシア語、シナ語両言語とはつながりがないということになる。

2 モンゴル語を表記する文字について

標題の疑問は、正確には、「なぜモンゴル国ではキリル文字を使う?」とした方がよい。なぜか?モンゴル語は、世界各地にあるように、国境をまたがって使用されている言語で、そのモンゴル語世界の中でキリル文字を使用しているのは、モンゴル国(とロシア連邦内のモンゴル諸語であるブリヤート語とカルムイク語)だからだ。中華人民共和国が指定した56民族の一つでもあるモンゴル族(人)(ちなみに人口はモンゴル国のモンゴル人を上回る。主に内モンゴル自治区に居住。)が使用するモンゴル語はキリル文字を使用しない。

モンゴル語世界では、かつてのモンゴル帝国の時代から、(旧)モンゴル文字が使用されてきた。標題の下に、キリル文字と並べて示した縦書きの文字だ(両文字で「モンゴル語」と表記)。世界史の教科書で、モンゴル語のために考案されたパスパ文字をご記憶の方もいるかと思うが、この文字は元朝崩壊以降廃れた。前世紀の20年代にモンゴル語世界の中央部に独立国が樹立された(当時の名称はモンゴル人民共和国)が、そこでは、旧ソ連の強い影響の下、文字改革が断行され、1940年代にキリル文字に移行した。ロシア語で使用する33文字に2文字を加え、35文字でこの国で標準とされているハルハ方言を書き表す。社会主義体制を擁護するわけではないが、この文字改革により、識字率が飛躍的に向上したということだ。(旧)モンゴル文字の綴りは現代の口語とかけ離れており、口語を基にしたキリル文字正書法が有利に作用したと言えるだろう。一方、後でも触れるが、一つながりのモンゴル語世界を文字面で分断した負の側面も忘れてはならない。なお、キリル文字に移行する前に、一旦ラテン文字化の方針が示されたが、これが覆された経緯も当時のソ連の政治状況と絡んでいて興味深い。この流れは、旧ソ連を構成していた中央アジア等の言語とも共通する。1990年代に民主化されモンゴル国となり、(旧)モンゴル文字復活の機運が高まり、教育でも導入されたが、現在に至るまで、依然としてキリル文字表記が幅を利かせている。

文字圏という概念は、基本的に宗教圏と重なることが多い(例:同じスラブ語派の言語でも、カトリックが優勢なポーランドやクロアチアではラテン文字、正教圏のブルガリア等ではキリル文字。また、イスラム圏でのアラビア文字。)が、モンゴル語を含む旧ソ連圏では、宗教とは関係ない。

一方、中華民国、そして中華人民共和国の版図内にとどまったモンゴル人は、現在に至るまで一貫して、(旧)モンゴル文字を使用している。中華人民共和国の紙幣を注意して見ると、シナ語の他に、(旧)モンゴル文字によるモンゴル語の表記もある(他にチベット語、ウイグル語、チワン語)。

つまり、国境を挟んで、南北のモンゴル人は、口語では相互意思疎通は可能なものの、書き言葉上は分断されているという状況だ。

以上、モンゴル語の言語的特徴及び使用文字について、近隣言語との関連性を軸に見てきた。日本で主に学ばれるのは、ヨーロッパの主要言語とシナ語がほとんどであり、日本語は世界でも特殊な言語だという誤った認識(文字使用の面のみ見れば、特殊と言えるかもしれないが)につながっていることを考えると、モンゴル語(朝鮮語やトルコ語でもよい)等日本語とよく似ている言語を一つでも知ることは、バランスの取れた世界認識のためには欠かせないと考える。

またそれと合わせて、言語世界を国家単位でのみ見てはならないということも強調したい。大言語の陰で衰退の道を辿っている言語がある(何重もの意味で)ことも、今回モンゴル語世界全体を見たことをきっかけに、忘れないようにしたい。もちろん我が国内の言語についても例外ではない。(一老いぼれ職員)

(小文の見解は筆者個人のものであり、必ずしも㈱フランシールの公式見解ではありません。)

<めじろ忌憚>フランスのコロナ状況と対策

2021年8月12日

フランスの感染者数は2021年6月時点で約570万人を超えており、世界で4番目の規模となっている国です。

2020年1月にフランスで初めて新型コロナウイルスの感染が確認されました。
2020年3月にマクロン大統領は、生活必需品の取り扱い店舗以外の休業を発表しました。
学校も休むことになり、テレワークも促された一方、入国禁止およびロックダウンの対策も実施されました。
そしてマスクが圧倒的に不足しており、輸入するなど、行き渡るのに数ヶ月間かかりました。
マスクの必要性については、専門家の意見も分かれていましたが、結局はマスクを付けないと罰金を課せられる条例が実施されました。
尚、医療関係者以外には、老人ホームの訪問も立ち入り禁止になりました。

2020年3月にマクロン大統領がテレビで発言しました。
https://www.europe1.fr/politique/confinement-report-des-municipales-ce-quil-faut-retenir-de-lallocution-de-macron-3955798

2020年の夏から、コロナの状況が一旦落ち着いてきましたが、秋になると再び状況が厳しくなり、ロックダウンが改めて実施されることとなりました。
第一ロックダウンと違い、第二次ロックダウンでは学校は休校にはなりませんでした。
2021年の2月には第三次ロックダウンが実施されましたが、今回は、コロナの状況によって各地方自治体による条例は様々でした。例えば、ある地方では住民票に記載されている住所から10キロ以上離れるような移動は禁じるという対策もありました。(テレワークが不可能な場合を除く)
ワクチン接種への取り組みは他国より遅いと様々なメディアから厳しく批判されていましたが2021年6月時点でワクチン接種済みの人数は3200万人を超えており(1回目)、一日あたりの感染者数は2000人以下になりました。

フランスの大規模接種センター
https://www.france24.com/fr/france/20210402-covid-19-le-vaccinodrome-des-yvelines-maillot-jaune-de-la-vaccination-en-france

昔様々な出来事を乗り越えたフランスという国は、今回もコロナ問題を乗り越えるだろうと思えますが、これからも取り組む必要がある課題は他にもたくさん残るでしょう。
例えば、多くの専門家が第4波について懸念しています。拡大を抑えるためには、2回目のワクチン接種率が80%以上を達成する必要性も改めて強調しました。(ダミアン)

 

<めじろ奇譚>ピエ・ノワールとフランス語の辞書

2021年7月29日

弊社にて力を入れている言語のひとつがフランス語で、フランス語圏アフリカの国際協力案件の翻訳や通訳派遣等のご依頼を多く頂戴しております。今回、「フランス語とアフリカ」についてのご紹介として受け取ったバトンのテーマは「ピエ・ノワール」です。

「ピエ・ノワール(pied-noir)」とは、直訳すると「黒い足」で、特に人の出自の言及に用いられる言葉とされています。広義ではフランス領北アフリカからの引揚者を指し、主にアルジェリア出身のフランス人を意味しているようですが、厳密な対象に関しては多くの議論が行われているそうです。

この言葉の起源は諸説あり、アルジェリアに上陸したフランス軍の靴が黒かったという説が由来として広く理解されているそうです。しかし、先住民はフランス軍や入植者を示す独自の言葉を持ち、フランス語の言葉をあえて使う必要がない点から、この説を否定する研究者もいるため、起源は定かではないようです。他にも、ワイン醸造の葡萄を踏む過程で黒く染まった足の象徴だとする説や、アメリカのネイティブアメリカン「ブラックフィート」の名をとり若者が自ら使用したという説もあるそうです。

ピエ・ノワールの著名人といえば、コロナ禍で注目を浴びた小説「ペスト」の作者アルベール・カミュ(Albert Camus)や、世界的デザイナーのイヴ・サン=ローラン(Yves Saint-Laurent)は日本でも有名です。

翻訳と関連し、特に注目したのがポール・ロベール(Paul Robert)という人物です。フランス語の二大辞書といえば、ラルース(Larousse)とロベール(Robert)ですが、後者を編み出したのがまさにこの辞書学者なのです。
ポール・ロベールは1910年にアルジェリアのオルレアンヴィルで生まれ、高校と大学の学部時代をアルジェで過ごし、1934年からパリで法学を修めます。戦争の勃発により兵士として動員された経験もあります。1945年に博士号を取得しますが、博士論文執筆時に納得のいくフランス語の辞書がないことから、新しい辞書の制作を志します。1952年出版の最初の分冊がアカデミー・フランセーズから表彰を受け、その後は1964年に大辞典『グラン・ロベール』、1967年には小辞典『プチ・ロベール』が完成、フランス語辞書として台頭し現在に至ります。

私どもが日々参照する辞書にもピエ・ノワールが関連しているというご紹介でした。
フランス語の翻訳や通訳等に関してもぜひお気軽にお問い合わせください。
(フランス語担当)

【参考文献】
・大嶋えり子, 世界引揚者列伝Vol.1 ピエ・ノワール列伝 人物で知るフランス領北アフリカの引揚者たちの歴史, 合同会社パブリブ, 2018.
・足立綾, ラパトリエとピエ・ノワール ―<アルジェリアのフランス人>の仏本国への「帰還」―, 『文化人類学』80/4 2016, p.569-591.
(online), https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcanth/80/4/80_569/_pdf/-char/ja, (参照2021-06-30)
・Wikipedia, https://fr.wikipedia.org/wiki/Pieds-noirs#D%C3%A9finitions_de_%C2%AB_pied-noir_%C2%BB, (閲覧日2021-06-30),
・Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A8%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB, (閲覧日2021-06-30),

<めじろ奇譚> スペインの新型コロナウィルス感染状況と予防対策

2021年6月3日

新型コロナウィルスのワクチン接種が様々な国で始まったとはいえ、コロナはいまだに世界中で猛威を奮い続けています。第3波が始まった国がある一方で、割と最近初めて感染者が確認された国もあります。

昨年2月、ダイヤモンドプリンセス号のニュースを見ていたスペインに住んでいる家族から「大丈夫?」や「東京に広がるんじゃないか?」といった質問を受けていました。子どもの頃、鳥インフルエンザや狂牛病のニュースで恐怖を感じていましたが、結局大したものではなかったので、今回もパンデミックにはならないだろうと楽観視していました。

現在は、インド、ブラジル、ペルーのニュースが多く取り上げられていますが、みなさんは、昨年6月時点のニュースを覚えていらっしゃるでしょうか?元々中国から感染が拡大し、その後ヨーロッパが感染の中心地となりました。3月はイタリアの大変な状況を伝えるニュースで持ち切りとなり、4月にはスペインは世界一感染状況が深刻な国と言っても過言ではありませんでした。私も当時は家族と友達の全員が自宅待機で、よく連絡を取っていました。

既に過去の歴史になっている昨年を振り返ってみます。

2020年・スペインの状況と対策 (第1波)

コロナに関する昨年の主な出来事を一覧にしてみました。

日付 状況 ・ ⇒対策
1月31日 カナリア諸島のラ・ゴメラ島で1名のドイツ出身の観光客が感染、入院措置が取られる。
2月中 スペインの様々な州で数十名の感染者が報告される。
2月末 感染者は50名程。
⇒リスクのレベルは「通常」から「注意」に上がる。
3月7日 441名の感染者。8名の死亡者。
保健省保健緊急対策調整局のフェルナンド・シモン局長は記者会見でデモへの参加が容認されるかどうかの質問に対して、誰にも何も言わないと回答。
3月8日 617名の感染者。17名の死亡者。国際女性デーのデモが行われる。
3月11日 世界保健機関に新型コロナウィルスはパンデミックとして認められる。
3月12日 ⇒各州は授業を停止し、中央政府は950万人の学生に対して2週間の自宅待機命令を発出。
3月14日 ⇒スペイン政府は、特定の場合を除いて市民の移動の自由を制限し、殆どの企業が営業停止、全ての文化施設の閉鎖を命じる。
3月15日 ⇒ロックダウン開始。
3月20日 19,980名の感染者。1,002名の死亡者。1,588名の回復者。
3月22日 28,603名の感染者。1,724名の死亡者。2,575名の回復者。⇒マドリード州でIFEMAが野外病院として設置される。
3月30日 85,195名の感染者。7,340名の死亡者。16,780名の回復者。
4月15日 177, 633名の感染者。18,579名の死亡者。70,853名の回復者。
4月18日 ⇒密室や公共交通機関利用の場合、マスク着用が義務化される。
4月30日 213,435名の感染者。24,543名の死亡者。112,050名の回復者。
5月2日 全国で規制緩和フェーズ0に移行。運動は6時~10時の間と20時~23時の間に限り解禁。14歳以上の人は12時~19時、高齢者は10時~12時の間と19時~20時の間の外出が解禁に。
5月20日 ⇒ソーシャルディスタンスを保つことができない場合、7歳以上の人はマスクの着用が業務化される。
5月31日 3,678,390名の感染者。79,953名の死亡者。
6月21日 ⇒ロックダウン解除。
第1波の終了が認められる。
7月28日 280, 610名の感染者。28,438名の死亡者。150,376名の回復者。
⇒マドリード州ではマスクの着用が義務化。

コロナ時代となり、どんな国も対策やタイミング次第で、健康だけではなく経済にも大きな打撃を受けました。政治でも与党と野党の攻防が激しくなり、世の中の不安定さを感じます。スペインの場合は、各州で実施した与党のコロナ対策を野党が批判したかと思えば、翌週同じコロナ対策を野党が実施したり、また逆もあったりと、今でも非常に複雑な状況が続いています。

スペインでは、1978年憲法で自治州制度が導入されたため、自治州政府とスペイン中央政府其々に与党と野党が存在します。人々の政治への関心が高いスペインでは、選挙も競争が激しく、どんな党であってもライバルに対して反対姿勢を貫きます。

オーストラリアのLowy Instituteは公開データを基に、コロナ対策を100 か国以上を比較、どのアプローチが最も効果的であるかを検証しました(Lowy Institute データ)。その結果、2021年1月の調査結果では、スペインは100か国中78番目でした(日本は45位)。現在、2,711万人がワクチン接種を受けましたが、2回目の接種を終えた人数は945万人です。スペインのこれまでのコロナウィルスの感染者合計は現時点で368万人、死亡者数合計は79,983名です。この数字にはスペインを訪問していた外国人観光客も含まれます。

第1波のときの反応や対策に比べたら、ノウハウも身に付き、状況も以前に比べたら改善されたと感じます。他のヨーロッパ諸国と比較してもスペインの死者数は大分減少しています。

コロナの第2波の間、3ヶ月間程スペインに戻っていましたので、次のブログで紹介します。興味があれば、是非そのブログも読んでください。

最後になりますが、スペイン語や他の言語に関するサービスが必要でしたら、いつでもご相談ください!(ホルヘ)

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(フランス語通訳 旅ブログ)マダガスカル④~マダガスカル風景~

2020年12月23日

皆さんいかがお過ごしでしょうか。今年はコロナで大変でした。
しかしながら12月になるとさすがの師走。忙しくなってきました。
気づくとブログ掲載の数も少なくなっていて、日々の過ぎるスピードを感じます。
バタバタしているところへ、フランス語通訳の橋爪さんより再びマダガスカルの素敵な写真が届きました。
広がる田園風景や、お米が主食というところは、異国なのにどこか郷愁を感じます。(鍋)

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またマダガスカルの風景を送ります。
自分にとって忘れがたい風景ばかりです。

■まずパンガランヌ運河、

パンガランヌ運河 (1)

堂々とした川のように見えますが、フランスが、マダガスカルを植民地に併合した直後から、この運河の建設は、フランス人主導で始まりました。

■運河を行き交う人々

運河を行きかう人々

1897年のフランスによる植民地併合ですが、その頃、タマタブという大きな港から、マダガスカルの南方へ降りる道が無く、また海岸沿いにタマタブから南方方面へ船で下るには、大きな危険が伴いました。
潮流の乱れが激しく、また暗礁も多くあり、波浪が大きく、沿岸に沿って航行するのも相当な危険が伴いました。

そこで、フランス植民地の将軍が考え付いたのが、現に存在する多くの湖沼地帯や潟を貫き、南方方面へ下る運河を作ることでした。

■地図

パラガランヌ運河
タマタブからファラファンガーナまでの700km.
壮大なるインフラ建設でした。
マダガスカル支配のための仏軍移動のことも頭にあったでしょう。

現在では、700kmは航行できませんが、かなりの部分で修復を行い、運河近隣の人たちの足となり、手漕ぎのボート(ピローグ)や船外機付きの小型船で行き来しています。
また観光目的にもなり、ツーリストが小型船で行き交う姿も見受けられます。

■運河近くのホテルにて

ホテルにて

■運河近くのレストランにて(タマタブ近郊)
(この写真は誰が撮ったの?そういうことは不問に付すことにしましょう。)

タマタブ近郊にて

■お米の国 マダガスカル

タマタブ近くの水田にて

水田風景です。タマタブの近郊です。

■水田風景です。

水田

同じくタマタブ近くです。

水田は、マダガスカルはどこでも見られます。
1200mの高地の首都アンタナナリボにもたくさんあります。
苗代を作り、きちっと田植えをして、稲刈りも行います。

ただ、相当な田舎では、今でも、田植えをせず、直播きを行い、刈り入れは、穂積(ほづみ)を行っている農村もあります。
また水田耕作ではないオカボ(陸稲)を栽培していて、これも穂積を行っている地域もあります。

なにしろ、マダガスカル人は、お米さえしっかり食べられれば、幸せといった民族です。
一人年間平均100kg以上のお米を食べています。

(僕なんか、現在の日本で、2kgのパックをスーパーで買ってくると、
1か月間も食べていますから、現在の日本人はお米をあまり食べなくなったのでしょうね。)

■フォールドーファンの宿屋にて

小石取り

お米を炊く前に、お米の中にある小石を取り除いているところです。

なにしろ、マダガスカルの農村では、お米のモミを路上で天日干しにします。
其の時にゴミや小石がモミに入り込んでしまいます。
なので、お米を炊く前には、必ず、小石取りを行います。

小石取りをした後は、お米は研ぎません。
小石取りのあとには、すぐ煮え立ったお湯の中にこのお米を入れて炊き始めます。
45分後には、炊き上がります。

■フォールドーファンの現場のワーカー用食堂です。

現場の食堂にて

この洗面器みたいな大きな器に山盛りのご飯です。

肉と野菜を煮込んだものを汁と一緒にご飯にかけます。
これだけです。
いや、現地の人々にとって、これは結構な贅沢な食べ物です。

(現地の農村の家庭では、
野菜(キャッサバ、サツマイモ等の葉っぱ)に塩をいれて煮込み、それをご飯にかけて食べます。
肉や魚はご飯の中には見当たらないのがごく普通です。)

■奥の女性が盛っているご飯には、肉が見えるでしょう。

肉と野菜のスープをかける

ご飯の量については、相当な量のように見受けられますが、実際、食べてみると、日本のご飯の方が、粘りとコシがあり、お腹にはこたえます。
マダガスカルのご飯は、ふわふわしていて、それほどお腹にもたれません。

■ 最後は、現地のワーカーさんたちのいる食堂風景です。

現地ワーカー食事

彼らと一緒に働いた3年間が懐かしく思い出されます。
本当に働き者の人たちばかりでした。

(橋爪)

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