めざせ語学マスターII 翻訳会社編 止められない機械翻訳の流れ

2024年11月28日

以前は新しい年度が始まった4月には「翻訳ないですか?」という翻訳者からの電話がよくなったものです。3月までの多忙な年度末を超え、一服したあとでそろそろ仕事をしようかな、という毎年のルーティーンでもありました。

しかし、今年は夏が過ぎ、秋が近づいても「翻訳ないですか?」という翻訳者からの悲痛な連絡が続きました。また翻訳者同士でも「そろそろ転職を考えるべき?」と話していたり、久しぶりに連絡すると「ちょうど日雇いバイトに応募しようかと思っていた」など、切羽詰まった状況を報告してくれたりします。

一概には言えないかもしれませんが、翻訳の売上減少は機械翻訳の精度向上により顕著になりました。 今までは翻訳のCATツールにも「翻訳の自由さがなくなる」と、アレルギー反応を示していた翻訳者たちも、とうとうAI翻訳やChatGPTの脅威を感じるようになってきました。(TRADOSやMEMOQといった)CATツールについては、「対応する」、「対応しない」という選択肢があった翻訳者たちでしたが、さらなる機械翻訳の発展に悩まされるようになりました。現在は機械翻訳のポストエディットに対応するかどうかという選択肢がありますが、その先にあるのは選択肢すらなく、ただ翻訳の依頼がなくなるかもしれないという恐怖です。

それは翻訳者だけでなく、翻訳会社も同じだと思います。 過去は「これを数日でなんとか英語にして!」とか「意味がわかればいいです。多少粗い日本語でもいいから」などのお仕事も飛び込んできましたが、そういった仕事は実際、来なくなりました。

増えたのはイメージファイルの翻訳や、手書きの書類、PDFや印刷物など、GOOGLEやDEEPLでさっと訳せない書類の翻訳ばかりです。しかも希望の納期は短くなり、スタッフも翻訳者も「これをこの納期で??」と驚きの声をあげることもしばしば。 「上書きできない資料の翻訳依頼が増えましたね。」とぼやくスタッフに一言。 「そうじゃなくて、上書きできない資料だから依頼がくるんですよ。“喜んで!”と言わなければ。」

そういえば最近は翻訳のライバル会社は減ったかもしれません。いつも入札があれば金額を競っていた翻訳会社が入札に参加しなくなりました。最初は「参加を忘れたのかな?」とも思いましたが、類似の案件が出ても不参加。それは値段で負けて悔しい思いをしたときよりもうすら寒い状況でした。翻訳会社が減っている?

思えば翻訳の仕事が官庁などの入札で出てくる回数も減っています。代わりに出てきた新しい案件は「翻訳機の貸し出し」などで、一時流行していた激安翻訳競争はその時代を終え、今や機械やシステムそのものが入札にかけられる時代がきたようです。

そう、翻訳業界は現在過渡期にきています。 でも私たちはそうなることをある程度予測していました。コロナ禍で海外との交流が絶たれた際(2020年~)、新しい仕事に挑戦しようとAI用対訳データ(コーパス)作成の仕事を開始しました。その膨大な量やデータに求められる細かい仕様から、体調やメンタルに支障をきたす者が続出。 AIのデータ作成はある意味非人間的です。私たちは、AIコーパスのボリューム、費やされる時間やコスト、案件に係る研究者たちの知識の高さなどからAI研究プロジェクトの壮大さを知り、「これは1人の翻訳者や翻訳会社が機械翻訳という流れに抗っても無駄だな」と身をもって知ったのです。

AIの精度を高めるための仕事に従事することは自分たちの首を絞めることでもありましたが、「どうせ誰かがやるのなら、自分たちで翻訳の末路を見届けようではないか」と言いながら対応していました。

でも機械翻訳進化のスピードは私たちが想像していた以上に速い気がします。翻訳業界の末路はどうなっているのでしょうか?業界は死に絶えるのか?それとも不死鳥のように生き返ったり、進化したりするのでしょうか?

機械翻訳は現在も進化中で、毎年私たちも驚くほどです。世界中のエンジニアがしのぎを削っているところなので来年どんな新しい機械翻訳アプリが出てくるかは予測不可能なところもあります。

それでも何か未来を予測しようとするなら、今までの機械翻訳の流れや現状をもう少し勉強することが有効かもしれません。 めざせ語学マスターIIではAI関連の本などを紹介しながら機械翻訳のトレンドを紹介していけたらと思っています。

(文 鍋田)

<めじろ奇譚>社内委員会活動ご紹介(かき氷、社内研修、販促品作成, ETC.) 

2024年10月27日

フランシールでは毎年、部署を超えた少人数活動を行っております。
今回のブログでは、今年前半(4月~9月)の活動の一部をご紹介します。

<ヒヤレク委員会:(ヒヤリハット&レクリエーション委員会の略)>

ヒヤレク委員会は、普段から、社内で気を付けたほうが良いことなど、みんなの意見を目安箱として集め、アイデアを共有したり
小さなカイゼン活動を行うとともに、社員のレクリエーションを提案してくれます。
今年の暑い夏を乗り切るため、社内ではかき氷大会が催されました。

  

練乳入りかき氷、とても美味しかったです!

<研修委員会>

社内でどんなスキルを共有したほうがいいいかを検討し、今期はMEMOQ(CATツール)のスキル伝達や、WORD、PPTなどでの作図の仕方などを得意な社員が他の社員に教える研修会を開きました。

MEMOQ研修会の様子

CATツールの使い方や、WORD機能などのスキルの共有化をはかることができました。

<ホームページ委員会>

ホームページ委員会は、新しいページの作成検討や、ブログ更新、各ページの更新などを行っています。

今期は、ホームページ以外にも販促品として付箋を作成しました。ブログのイラストも描いてくれているスタッフのほっこりするイラストをあしらった可愛い作品に仕上がっています。

  

皆さんのお手元に届く日も近いかもしれません。

******

以上、社内委員会活動の一部紹介でした。

 

<お知らせ>一部、メールドメイン宛へのメール送信不具合について

2024年10月10日

10月7日よりMicrosoftが発行してるフリーメールドメイン(@hotmail.com、@outlook.jp、@live.jpなど)およびYahoo発行のフリーメールアドレス(@yahoo.co.jp、@yahoo.com など)宛のメールが届かない事象が発生しており、現在、問題の解決に向けた対応を進めております。

お見積り依頼やフリーランス登録ご希望の際には、法人の方は法人発行のメールアドレスをお使いください。
個人のお客様につきましては、現状弊社で安定的に送受信を行えているGmail(@gmail.com)をご指定ください。
もしGmailをお持ちでない場合は(@hotmail.com、@outlook.jp、@live.jp、@yahoo.co.jp、@yahoo.com)以外のメールアドレスのご指定をお願い申し上げます。

皆様にはご不便をおかけし、誠に申し訳ございません。
引き続きご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社フランシール ホームページ委員会

<お知らせ>【SECURITY ACTION】二つ星を宣言しました。

2024年9月12日

いつもお世話になっております。
【SECURITY ACTION】二つ星を宣言をいたしました。

ブログのページにて公開しておりますのでご覧くださいませ。

今後もセキュリティ向上に努めてまいります。どうぞ引き続きご愛顧を賜りますようお願いいたします。

【SECURITY ACTION】二つ星を宣言しました。

2024年9月11日

SECURITY ACTION(セキュリティアクション)


「独立行政法人情報処理推進機構(IPA)」が、安全・安心なIT社会を実現するために創設した中小企業自らが情報セキュリティ対策に取組むことを自己宣言する制度である「SECURITY ACTION」の趣旨に賛同し、****年**月**日付けで当社は「SECURITY ACTION」の「★★二つ星」を宣言しました。今後もより一層の情報セキュリティ対策に努めてまいります。

SECURITY ACTIONの詳細については以下の公式サイトをご覧ください。
https://www.ipa.go.jp/security/security-action/

情報セキュリティ基本方針
株式会社フランシール(以下、当社)は、当社、顧客および取引先からお預かりした情報資産を事故・災害・犯罪などの脅威から守り、顧客、取引先ならびに社会の信頼に応えるべく、以下の方針に基づき全社で情報セキュリティに取り組みます。

1.経営者の責任
 当社は、経営者主導で組織的かつ継続的に情報セキュリティの改善・向上に努めます。

2.社内体制の整備
 当社は、情報セキュリティの維持及び改善のために組織を設置し、情報セキュリティ対策を社内の正式な規則として定めます。

3.従業員の取組み
 当社の従業員は、情報セキュリティのために必要とされる知識、技術を習得し、情報セキュリティへの取り組みを確かなものにします。

4.法令及び契約上の要求事項の遵守
 当社は、情報セキュリティに関わる法令、規制、規範、契約上の義務を遵守するとともに、顧客の期待に応えます。

5.違反及び事故への対応
 当社は、情報セキュリティに関わる法令違反、契約違反および事故が発生した場合には適切に対処し、再発防止に努めます。

                                                                                         発効日:2024年5月                                                                                           株式会社フランシール                                                                                      代表取締役 伊藤 尚江

<めじろ奇譚> パリオリンピック開幕!

2024年8月4日

皆さん、毎日眠れていますか?
私は毎晩テレビをつけるとオリンピックのニュースがあり、そのまま柔道や体操などの試合を見て2時ごろにハッと気づいてテレビを消して寝る、という日が続いています。

正直パリオリンピックが始まる前まで私はどこか無関心でした。
フランス語をメイン言語のひとつとして取り扱う翻訳会社としては寂しいところですが、ここ日本ですることはあまりないようで普段の業務を淡々とこなす毎日。
フランス人のDさんは「政治がこんなに大変な時期にオリンピックなんてやっている場合ではない」とそもそも関心なさそうですし、パリ在住の通訳さんは「日本に帰省中です。パリは地下鉄料金も倍くらい高くなっちゃって残っていてもいいことない」とのこと。
パリのフランス人はちょうど夏休みのバカンスシーズンなので地方でテレビを見ているのかもしれません。

2024年7月26日はパリオリンピックの開会式でした。今回のオリンピックでは、開かれたオリンピック、既存の施設を出来るだけ使った「エコな五輪」、「サステナブルな大会」がうたわれています。
選手の入場もスタジアムを歩いて入場するスタイルではなくセーヌ川を船で進む斬新なスタイル。
船は、ノートルダム寺院、ルーブル美術館、エッフェル塔、グラン・パレ、凱旋門といった有名なランドマークを通過していきますが、知らないうちに自分も「ここ行った、ここには友達といった」・・・と思い出をなぞっていました。

レディー・ガガのショーもあり、ミニオンズがセーヌ川の下を進む潜水艦の中で暴れる様子も映像で流れました。
考えてみると、レディー・ガガはアメリカ人で、ミニオンズはアメリカのアニメーション制作会社(Illumination)のキャラクターです。
「え?フランス人じゃなくてもいいの?」と一瞬頭をよぎりましたがレディー・ガガはフランス語の歌でフランスのキャバレーを表現し、ミニオンズはモナリザを盗難したり、ベレー帽にフランスパンを持っていたりと、それぞれフレンチ色をアピールしています。

かつてマリーアントワネットが幽閉されたコンシェルジュリー牢獄では、各窓から自分の首を持った女性が登場。生首が歌い出し、フランスのメタルバンド、ゴジラが演奏する、という衝撃的な演出がありました。革命的でもありますが、自分の首をもって歌う女性と、その後の血しぶきのような演出は世界中で賛否を巻き起こしたようです。日本では、決して真似できない演出かと思います。

意味深な3人のダンサーが国立図書館で踊るシーンでは、様々な本がピックアップされていました。
ポール・ヴェルレーヌの「Romances sans paroles(無言の恋歌)」
アルフレッド・ルイ・シャルル・ド・ミュッセの「On ne badine pas avec l’amour(戯れに恋はすまじ)」
モーパッサンの「Bel-Ami(ベラミ)」
アニーエルノーの「Passion simple(シンプルな情熱)」
レイラ・スリマニの「Sexe et mensonges(セックスと嘘)」
ラディケの「Le Diable au corps(肉体の悪魔)」
ピエール・ショデルロ・ド・ラクロの「Les Liaisons dangereuses(危険な関係)」
モリエールの「Les Amants magnifiques(豪勢な恋人たち)」
マリボーの「Le Triomphe de l’amour(愛の勝利)」
フランソワ・トリュフォーの「Jules et Jim(ジュールとジム)」

・・・・実はこれ、共通しているのは「不倫」や「三角関係」です。
音楽もビゼーのカルメン「ハバネラ」と、ぬかりありません。
3人が扉を閉じてカメラを追い出すと、パリの空には大きなハートマークが浮かびました。橋の上では、やじろべえみたいな棒の上のダンサーが踊ります。
三角関係も含んで「愛」は素晴らしいと表現しているのかもしれません。
不倫そのものがタブーになっている日本ではやはりありえない演出ではないでしょうか。

歌手はみんな外国からきているのかといえば、そうではありません。金色の衣装を着た黒人女性シンガーの名前はアヤ・ナカムラ。「え?中村さん?日本人?」と思った人も多いかと思いますが、
彼女はマリ出身のフランス人。有名なフランスのシンガーだそうです。本名はAya Daniako(アヤ ダニアコ)。ナカムラは全くの芸名だとか。
開会式の最後はセリーヌ・ディオン(カナダ人)の「愛の賛歌」でした。歌はエディット・ピアフの有名なシャンソン。私も大学生のときに覚えて歌いました。

世界中の人を魅了する観光施設と、「それってやっていいの?」という演出のオンパレード。
でも、この“何でもあり”なのに、どこかまとまっていて、魅力的に映るフランス人のアピールの方法は昔から変わっていない気がします。
長いテレビの開会式の様子を見ていると、30年以上前、高校生や大学生だった私が夢中になったものがてんこ盛りで「うわあ!」とのけぞりそうになりました。
出来るだけ問題を減らし、万人に受けるように、細心の注意で完璧を求める日本人からしたら(東京オリンピックの時は、過去のいじめや発言がもとで演出家の辞退が相次いでいました)、かなり攻めた演出です。

やっぱり憎めないし、フランスは、やはりまた行きたいなと感じさせる国です。
「Vive la France!(フランス万歳!)」
そして、そんなパリで頑張る日本人の選手のことを今日も夜中まで応援しましょう!

(開会式から1週間以上たち、演出家のThomas Jolly(彼自身も性的マイノリティー)は高い評価を受ける一方、青く体を塗ったアーティストたちが集う食卓のシーンが「最後の晩餐」に似ていてキリスト教を冒涜しているという批判を受けたり、その性的嗜好からSNSなどで脅迫を受けているようです。攻める演出はフランスでも炎上するんだなと思う一方、マスコミや政治家がこぞって演出家を擁護しているのは清々しく、国で芸術家を守ろうとする姿勢はあっぱれだなと感じます。)
(文;鍋田、絵:嶋田)

 

<めじろ奇譚>アランの幸福論

2024年7月15日
Sさんはブラジル出身の日系2世です。彼は昨年フランシールがソーシャルファームの予備認証をとったことをきっかけに一緒に働くことになりました。
ポルトガル語が母語で、弊社では主にポルトガル語の翻訳メモリ作成などに従事しています。
先日彼が好きな本としてアランの「幸福論」について教えてくれました。

世界には「三大幸福論」というのがあるそうです。

ヒルティの『幸福論(Glück)』(1891年)、アランの『幸福論(Propos sur le bonheur)』(1925年)、ラッセルの『幸福論(The Conquest of Happiness)』(1930年)です。
その中でもSさんが好きなのはアランの幸福論だそうです。

近くの図書館に行くとその本はすぐに見つかりました。(岩波文庫「幸福論」神谷幹夫訳)
でも・・・ページをめくっても、なかなか簡単に読み進められないほど難解です。
散文や詩のようで、比喩も多く、
「Sさん、本当にこんなに難しい本が好きなのかな?」
と思いつつ、ジワジワとページをめくりました。
しかし、ジワジワ進むうちに、「あれ?こういう人、確かにいそう」という表現が出てきました。

(「幸福論」第20章 岩波文庫 神谷幹夫訳より)

「気分」

激昂の段階を追って行くと、自分のからだをひっかくことよりもすぐれた動作は何もない。
それは自分の苦痛を自分の意志で選び取ることである。
自分で自分に復讐することでもある。
子どもはまず最初にこのやり方を試みる。
泣いているからもっと泣き出す。
自分の怒りにいらだち、慰められてたまるかと誓うことで心が慰められる。
つまり、すねているのだ。
自分の愛する人びとを苦しめて、そして自分を罰するのである。
無知であることを恥じると、もう何も読まないと誓う。
頑なに強情を張りとおす。
いきりたって咳をする。
思い出の中にまで侮辱をさがす。
自分で針をとがらす。
悲劇役者の巧みさで傷つき辱めるようなことを、自分に向かって繰り返し独りごつ。
最悪が真実だという原理ですべてを解釈する。
自分が悪い奴だと断ずるために悪い人たちを想定する。
信じていないのに試みて、失敗したあと言う、「それに賭けるところだった。これがおれの運なのさ」と。
どこに行ってもいやな顔をしてみせ、また人をいやがる。
人のいやがることに専心しているくせに、気に入ってもらえないことに驚いている。
眠れないとむきになって眠ろうとする。
どんなよろこびでも疑う。
どんなことにも憂鬱な顔をして文句をつける。
自分の気分から不機嫌となる。
そういう状態なのに、自分自身を評価する。
「おれは臆病だ。不器用だ。もの忘れがひどい。年齢だ」と考える。
自分ですっかり醜いすがたになって、自分の顔を鏡に見ている。これが気分の罠なのだ。

フランス語原文

”Humeur”

Selon le système de l’exaspération, rien n’est meilleur que de se gratter.
C’est choisir son mal ; c’est se venger de soi sur soi.
L’enfant essaie cette méthode d’abord.
Il crie de crier ; il s’irrite d’être en colère et se console en jurant de ne pas se consoler, ce qui est bouder.
Faire peine à ceux qu’on aime et redoubler pour se punir.
Les punir pour se punir.
Par honte d’être ignorant, faire serment de ne plus rien lire.
S’obstiner à être obstiné.
Tousser avec indignation.
Chercher l’injure dans le souvenir ; aiguiser soi-même la pointe ; se redire à soi-même, avec l’art du tragédien, ce qui blesse et ce qui humilie.
Interpréter d’après la règle que le pire est le vrai.
Supposer des méchants afin de se condamner à être méchant.
Essayer sans foi et dire après l’échec : « Je l’aurais parié ; c’est bien ma chance. »
Montrer partout le visage de l’ennui et s’ennuyer des autres.
S’appliquer à déplaire et s’étonner de ne pas plaire.
Chercher le sommeil avec fureur.
Douter de toute joie ; faire à tout triste figure et objection à tout.
De l’humeur faire humeur.
En cet état, se juger soi-même.
Se dire : « Je suis timide ; je suis maladroit ; je perds la mémoire ; je vieillis. »
Se faire bien laid et se regarder dans la glace.
Tels sont les pièges de l’humeur.

アランの文章は1921年に書かれたもので、約100年前の文章です。
難しい・・・でも・・・。
こういう、こじらせている人、私の周りにもいる気がします。
人に期待しては、相手が期待通りでない対応をすると腹をたてる。
「やっぱりね。自分はついていないし、誰も自分をわかってくれない」と人を責めつつ自分も責める・・。
私が知っているフランス人はみな明るくて自己肯定感が驚くほど高いのに、100年前のフランスにはこんなに暗い人がいたんでしょうか。

アランは続けてこう書いています。

だから、ぼくは、「寒いな。身を切るようだ。これが健康にいちばんだ」という人を軽蔑しないのである。
なぜなら、これにまさる態度はないからだ。
風が北東から吹いてくる時、両手をこすり合わせることは、2重の意味で良い。
ここでは本能に生きることが知恵と同じ意味である。
肉体の反応がわれわれに喜びを教えている。
寒さに抵抗する方法はただ一つしかない。
寒さをいいものだと考えることだ。
よろこびの達人スピノザが言ったように、「からだが温まったからよろこぶのではなく、私がよろこんでいるからからだが暖まるのだ」。
したがって同じような考え方で、「うまく行ったからうれしいのではなく、自分がうれしいからうまく行ったのだ」といつも考えねばならない。
どうしてもよろこびが欲しいのいうならば、まずよろこびを蓄えておきたまえ。
いただく前に感謝したまえ。
なぜなら、希望から求める理由が生まれ、吉兆から事が成就するのだから。
だから、すべてのことがいい予感であり、吉兆である。
「君がそれを欲するならば、カラスが君に告げているのはしあわせなのだ」とエピクテトスは言っている。
そこから彼がいわんとするのは、何でもよろこびなさいというのではなく、とりわけ、ほんとうに希望は、いっさいをリアルなよろこびとするということだ。
ほんとうの希望は出来事を変えるからである。

フランス語

C’est pourquoi je ne méprise pas les gens qui disent : « Voilà un froid sec ; rien n’est meilleur pour la santé. »
Car que peuvent-ils de mieux ?
Se frotter les mains est deux fois bon quand le vent souffle du nord-est.
Ici, l’instinct vaut sagesse et la réaction du corps nous suggère la joie.
Il n’y a qu’une manière de résister au froid, c’est d’en être content.
Et, comme dirait Spinoza, maître de joie : « Ce n’est point parce que je me réchauffe que je suis content, mais c’est parce que je suis content que je me réchauffe. »
Pareillement, donc, il faut toujours se dire : « Ce n’est point parce que j’ai réussi que je suis content ; mais c’est parce que j’étais content que j’ai réussi. »
Et si vous allez quêter la joie, faites d’abord provision de joie.
Remerciez avant d’avoir reçu.
Car l’espérance fait naître les raisons d’espérer, et le bon présage fait arriver la chose.
Que tout soit donc bon présage et signe favorable : « C’est du bonheur, si tu veux, que le corbeau t’annonce », dit Épictète.
Et il ne veut pas dire seulement par là qu’il faut faire joie de tout ; mais surtout que la bonne espérance fait réelle joie de tout, parce qu’elle change l’événement.

先の被害妄想に苦しむ人に対して、アランは本能のままにシンプルに生きることをお勧めしています。
単純に「寒い、寒い」と手をこすりあわせて「やっぱ冬って寒いね。これだから冬っていいよね」と言える人のほうが幸福を得やすいと伝えています。
「私ってついてる」と思う人がさらに幸福を呼び寄せます。
何事も気持ち次第で幸運は訪れる、というのは私たちにとっては力強い言葉です。
表現は難解ですが、アランはシンプルな楽観主義が幸せへの近道だと説いているようです。

しかしそういった楽観主義を邪魔する人がいます。それは誰か?

日本語

要するに、どんな人でもこの世の中に自分よりもおそろしい敵は見つからないのである。

フランス語

Bref, aucun homme ne peut trouver en ce monde de plus redoutable ennemi que luimême.

気持ちを切り替えれば幸福になれる、でもそれを邪魔する一番の敵は他ならぬ自分です。
嫌いな人に微笑みかけろと言いますが、それが簡単にできないのが人間なのかもしれませんね。

ヒルティやラッセルの幸福論も読んでみたくなりました。

 

(文 鍋田、 絵 嶋田)

<めじろ奇譚>フランスの選挙とフランシールの日常

2024年7月2日

2024年6月17日、フランス人のDさんが「フランスでは大混乱なんですよ!この間欧州議会選挙が終わったばっかりなのに、また選挙にいかないと!」と大騒ぎしていました。

 

私 : 何がそんなに大変なの?

 

Dさん : これを見てください!紫は全部右翼の国民連合(Rassemblement National:RN)です!」

 

欧州議会選挙の自治体別結果(©AFP=時事)

(出典:LCP

 

 私: 極右が全国制覇?なにこれ?フェイクニュース?

 

Dさん : 本当ですよ!欧州議会選挙で右翼が圧勝して、あせったマクロン大統領が国民議会を解散しちゃったんですよ。でも彼の政党は人気がないし、また国民連合(RN)が勝ったらマクロン大統領の任期は残り3年じゃなくて3週間かもしれない!

 

Sさん : (横から)昔あったコアビタシオン(*注)ですね。確かシラク大統領とジョスパン首相のときのような・・。

 

Dさん : 国民連合が勝ったらマクロンは国民連合から首相を指名しないといけないし、そうなると彼は残りの3年間、何もできない人形のような存在になっちゃうんですよ。

 

私 : 昔コアビタシオンって何だろうと思ったけれどそういうことだったんだ。
それにしてもルペンってちょっと昔までは移民反対の極右だって煙たがられていた気がするけれど最近はそんなに人気なんだね。
Dさん : これも見てください。

マリーヌ・ルペン、マムズーの共和国広場、「マヨットはフランス領であり、永遠にそうあり続ける」という看板の前で|OUEST-FRANCE, JÉROMINE DOUX 

(出典:Ouest-France, 地図 Wikipedia「マイヨット島」、L’aménagement linguistique dans le monde 「コモロ連合」 から一部加工)

 

私 : マリーヌ・ルペン?国民連合(RN)の元党首の?
Dさん : 彼女、4月にアフリカのマイヨット島にいったんですよ。アフリカや移民をあれほど嫌っていた政党が、今やアフリカで人気です。
私 : なんで?これもフェイクニュース?
Dさん : 本当です。マイヨット島はコモロ諸島が独立したときにフランスに残った島です。今ここで外部のアフリカから移民が押し寄せて住民が困っているらしく、移民反対を主張する国民連合がこの島で人気になっているんですよ!
私 : 国民連合は移民反対だけれど、アフリカが嫌いというわけではなくなってるんだ・・。不思議。時代は変わるね・・。

Dさん : ちなみにマリーヌ・ルペンは昔フランスを守ったジャンヌ・ダルクを自分に重ねているんですよ。でも、昔からの英雄を自分たちの党のシンボルのように使うなんてずるいですよね。
私 : はあ、ジャンヌ・ダルクを?
Dさん : もし自民党が徳川家康を自分たちのシンボルにしたらどう思いますか??
私 : ・・・・・ずるい・・かなあ?かも?いや、想像するのが難しいっていうか・・。

(いったん話は終わって仕事に戻る一同)

(*注)コアビタシオン:フランス語(Cohabitation)は同棲の意味。転じて、フランスで大統領が異なる党派に属する首相を指名し、ともに政権運営にあたること(保革共存政権)。大統領は国民の直接選挙で選出され、首相の任命権を持ちますが、議会選挙で反対政党が多数になった場合でも、その党派から首相を任命しなければなりません。大統領の権限には首相の同意が必要なものも多いため、大統領はコアビタシオンの状況下ではその影響力が(全くなくなるわけではありませんが)縮小されてしまいます。


それにしても、と私は思うのです。
友達同士でも政治の話で喧嘩したり、SNSをブロックしたり、家族で暴力に発展したりすることもあるフランスの政治の話題。
日本でも都知事選が始まりましたがフランスの選挙に比べるとどこかのんびりして牧歌的なムードです。

思えば2016年6月23日、イギリスで投票者の51.9%がEUを離脱することを選んだことでBrexitが決まったとき、社内のイギリス人スタッフが目の前でがっかりしていました。
同年のアメリカ大統領選挙でトランプが大統領に決まったときもアメリカ人スタッフが「もうアメリカ人やめたい」と言っていました。

ほんの少しの差でその後の生活ががらりと変わる欧米の選挙に「そんな大事なこと、選挙で決めていいの?」と思ってしまいそうになる自分がいます。(この考え方がひょっとすると日本的?)

他の国の様子は、自分たちの「なぜ?」を浮かび上がらせます。だからいろんな国の人と働くのは刺激的で面白いのかもしれません。

(文 鍋田)

<めじろ奇譚>ガザと進撃の巨人

2024年6月11日

2024年6月9日のニュースで、イスラエル軍が人質4人を救出したという報道がされました。一方で、4人を救い出すための攻撃で少なくとも270人以上のパレスチナ人が死亡と地元当局が発表しており、イスラエルに向けた批判の声が大きくなっています。

昨年2023年10月7日、ハマスの攻撃があったとき、弊社からはパレスチナのヨルダン川西岸にアラビア語通訳(Nさん)を派遣していました。週末でしたが、現地から「ガザのハマスがイスラエルと国境付近で激しい衝突を起こし、イスラエル兵や入植者がたくさん殺されたり捕虜となったりしています。その報復としてイスラエルがパレスチナ(ガザ)に対して戦争状態であると声明を出し、毎日ガザを空爆しています。私たちのいる西岸地域は今のところ落ち着いていますが、いつどこで何が起こるかわからないので、隣のヨルダンに緊急退避することにしました。」と連絡が入りました。
幸いNさんも一緒のチームメンバーも安全に退避し、後日無事に日本に帰国しました。私たちの仕事は常に世界情勢に巻き込まれる可能性があることを実感した瞬間でした。

昨年の攻撃でハマスはイスラエルで1200人を殺害し、240人以上を連れ去りました(アルジャジーラの報道ではイスラエルの死者数は1139人)。その後、2023年11月24日から 30日までの7日間の戦闘休止の間に人質の100人以上が解放されたものの、ガザ地区では今も100人以上が拘束されています(BBCによると116人)。イスラエル政府は人質の解放に重点を置いて軍事作戦を継続しているといっていますが、この8カ月間でガザでは3万6,000人を超える死亡者がでたとガザ当局は報道しています。

外務省のパレスチナに関する基礎データによると、人口は約548万人(2023年、パレスチナ中央統計局(PCBS))(西岸地区 約325万人、ガザ地区 約222万人)です。また、ガザ地区の面積は365平方キロメートル(福岡市よりやや広い)となっています。「ガザ地区」の周囲には壁やフェンスが張り巡らされ、「天井のない監獄」と呼ばれていました。

イスラエルは自国を敵対視するハマス支配下の「ガザ地区」を封鎖するため、昨年のハマスの攻撃よりも前から、ガザへの物資や人の往来を厳しく制限していました。現在イスラエルはこの地域で空爆を繰り広げながら、同時に支援物資の往来までコントロールしています。ガザの人たちは逃げ場を閉ざされた中でイスラエルの攻撃から逃げ続けています。イスラエルとの境にある壁やフェンスはまるで檻のようです。

アラビア語の通訳Nさん(モロッコ出身)は、以前「進撃の巨人」をとても絶賛していました。「ウオールマリアはパレスチナの壁に似ている」とのことです。グロテスクな巨人の画風や、人間が食べられるシーンなどの残酷さから私はそれまで漫画を読んだことがありませんでしたが、彼の力説ぶりに、読んでみる気になりました。

漫画では、パラディ島の幼い子供たちが壁を越えて侵入してきた巨人たちに親を食べられ、そのような巨人を制圧するために調査兵団に入隊し、「この世界から巨人を一匹残らず駆逐する」と心に誓います。壁の外にいる巨人を撃退させる兵士になった彼らのうち、主人公、エレンは自らに巨人になれる力があることを知ります。その後、彼らは自分たちと同じエルディア人が海のむこうで、別の人種、マーレにひどく差別されていることを知ります。また、パラディ島を襲った巨人は、マーレにより巨人化させられた自分たちと同じエルディア人であることを知り、恐れていた敵が実は同じ人種であったことを知るのでした。

結局私も漫画を全部読み、アニメも全部見るほど夢中になってしまいました。しかしとても読みやすい作品ではありません。読み進めるうちに、だれが味方で誰が敵なのかわからなくなっていきます。主人公に近い登場人物も次から次へと死に、さらに土地や時代を大きく行き来して、途中からだれを応援すべきかわからなくなります。主人公でさえ正義なのか悪魔なのか判断できなくなり、不安な気持ちのまま最後まで読み進めました。

漫画の後半、パラディ島を守っていた3つの壁に閉じ込められていた巨人たちがパラディ島以外の人間を全滅させようと「地ならし」を発動させるシーンがあります。ネットには、今のガザの状況がとても進撃の巨人に似ている、今のイスラエルの攻撃は「地ならし」なのでは、という意見も見られます。しかし、もしパレスチナ人がパラディ島の住民なら、地ならしを発動するのはハマスのはずです。壁の内側は果たしてイスラエルなのか、パレスチナなのか・・。

もっとも、進撃の巨人の舞台はドイツで、エルディア人をユダヤ人、彼らを差別するマーレ人をナチスとみる見方もあります。本人たちの名前などにはこの説が適しているのかもしれません。

誰が正しいのか、正義はどちらにあるのか、ひどいのはどちらなのか。自分は被害者だと高らかに訴える者は実は一番の加害者・・・そんなことはどの時代にも起こりうることかもしれません。また、どのような読み方をしても「自分のことが書かれている」と思えるのはその作品が優れている証拠かとも思います。

是非読んでいない人はパレスチナの様子を思い浮かべながら「進撃の巨人」も読んでみてください。逃げ惑うガザの人たちに少しでも気持ちを近づけられるかもしれません。

(文 鍋田、絵 嶋田)

 

 

<めじろ奇譚>水原一平通訳の事件について

2024年5月23日

大谷翔平選手の元専属通訳の水原一平氏の裁判について最近のワイドショーでは多くの報道がなされています。

彼は大谷選手の口座から1700万ドル(日本円でおよそ26億円)を不正に送金したということで銀行詐欺と嘘の納税申告の罪で起訴されました。
別のメディアによると彼は年間30万ドルから50万ドル(4500万円から7500万円)の報酬を得ていたそうです。

普段からアメリカやヨーロッパの通訳の地位は高く、報酬も高いのですが、現在の円安の影響もあり、彼の報酬や彼の借金の金額を日本円に変換すると私たちにとってはどれも途方のない金額です。

このニュースが流れると、弊社の通訳たちは「ああ・・自分もそんなギャンブルが出来るほどの収入がほしい」とため息をつくのでした。
彼らにとっての現実は「円安で、アフリカのホテルに泊まっただけで足がでます。宿泊費を上げてもらえませんか?」「このままの日当では、現地でインスタントラーメンしか食べられません。」などと相談されるほど厳しいもの。そんな通訳の現実と水原氏の待遇には大きな隔たりがありましたが、憧れのスター通訳の凋落は「やっぱり通訳の現実は厳しいね」と改めて知らされる機会にもなりました。

****

弊社で扱う通訳サービスについていうと、普通のフリーランス逐次通訳の収入は日額3~4万円代が多く、同時通訳クラスでも8~10万円ほど(言語によっても相場は異なります)。一見、1日あたりの収入としては大きいように見えますが、資料を読んで当日に備えるなどの準備にも時間が費やされます。1年の間に繁忙期と閑散期があるなど、通訳たちは自分のスケジュール管理も細かくしなければなりません。1か月海外に出張する通訳もいれば、半日ごとの仕事をテトリスのように積みかさねる通訳もいます。沢山依頼がきても体は一つなので、中には同じ日に100件の通訳依頼がきたが、99件断らなければならなかった・・・という通訳さんもいるほど。それに対して水谷氏の収入というのは1日10万円の同時通訳が365日稼働した場合より高い金額なのです。

もちろん、日本の通訳の条件が海外の通訳より悪く、あまり技術者としてリスペクトされていないという現実もあると思います。以前アフリカ西部の国セネガルで、ヨーロッパ企業との通訳経験が多い現地通訳に通訳の打診をすると、1日500ドル(78,000円)で「家から会場までの車とドライバーも用意してください。」と言われて驚いたことがあります。日本人の通訳は普通に地下鉄を乗り継いで現場へ向かいます。

ヨーロッパのように大学から翻訳や通訳を専門的に学べて、就職まで繋げられれば良いのですが、日本では通訳になる方法も様々。海外で同時通訳の勉強を本格的に学ぶ人もいますが、文学部や言語の学部を卒業後、海外留学や国内外の企業内通訳を経て独立する方も多いようです。英語の通訳は医療、工業、金融、法務などそれぞれの専門分野を持つ人がほとんどですが、その他の言語は広く浅くどのような分野にも対応することが一般的です。最近では言語だけでなく、プラスアルファ、例えば「経理がわかる通訳」や「プラント技術がわかる通訳」、あるいは「セキュリティ対応もできる通訳(ボディーガード?)」など、「通訳+アルファ」が求められる傾向にあります。

水原氏のようなプロ野球選手の専属通訳というのはまさに「通訳+アルファ」。野球がわかるというアルファもさながら、大金を扱う銀行口座管理もアルファに含まれるようになり、そのアルファを利用した詐欺により、彼は本業の通訳も失ってしまいました。

交代したドジャースの通訳をテレビで見た人たちは「新しい通訳はメモをとっているが、そういえば水原氏はとっていなかった」などと言い、通訳に対する視線も厳しくなってきました。それまで水原氏の通訳が素晴らしいと言っていた人たちも今では手のひらを返したように批判しています。

大谷選手はその後も活躍を続け、水原氏の影の部分が暴かれれば暴かれるほど彼の活躍は輝きを増してくるようです。もともと通訳とは陰の存在ですが、今回ほどその明暗が鮮明になったことは今までにないかもしれません。水原氏がしたことは例えギャンブル依存症のせいだったとしても許されることではありません。ただ、通訳の腕前が良かったからあの地位まで上り詰めることができたのも事実だと思います。

****

会社では、会社のカードで海外渡航用の査証代金を支払った通訳社員が、「しめしめ、このカード情報があれば会社のお金も横領できるぞ。私も水原通訳のようになれるか?」などと言っては「残念ながら会社にはそんなお金はありません。」と一蹴されています。水原氏の世界と私たちの世界は同じ通訳でも雲泥の差があると、社員みな、あらためて現実を確認することになるのでした。

(文 鍋田、イラスト 嶋田)

<めじろ奇譚>徳永 瑞子さんの「アフリカの青い空の下に生きて」を読む

2024年5月14日

先日以前からおつきあいのあるアフリカ友の会(2022年3月に活動を終了)の徳永さんから新しい本をご恵贈いただきました。「アフリカの青い空の下に生きて」という本です。

フランシールは徳永さんにご協力をお願いしてアフリカンバッグを作成していました。かわいいエコバックができ、評判も上々です。

私が中央アフリカ共和国をODAの調査で訪れて、彼女のエイズ患者支援施設を訪問したのはもう20年以上も前のこと。最近では中央アフリカは国際協力も行われず、私たちのフランス語通訳たちもここ数年は渡航できていません。

20年以上前にこの国を訪れたときでも国連平和維持軍(PKO)が多く町中にいて、案内された先では多くの家屋に銃撃や火災のあとがあり、この国が他のサブサハラの国とは違うことを感じさせられました。

ただ、田舎に行くと豊かな自然がありました。遠出の途中で借りた屋外のトイレには屋根がなく、かわりにすぐ隣に生えているマンゴーの木から屋根のように生い茂る葉っぱと、その間に沢山のマンゴーがぶら下がっていて、ちょっと贅沢な気分になったのを覚えています。

当時は地方で日本の建設会社が工事を行っていました。社員の方が奥地から衛星を使ってホームページまで立ち上げていらっしゃるなど、今より平和だったのだと思います。

しかしここ数年、私たちの派遣する通訳は中央アフリカ共和国に赴くことはありません。内戦はひどくなり、私がお会いした方も亡くなりました。

何年も時間が過ぎ、私はこの国のことを忘れつつありました。

しかし、その間も徳永さんは中央アフリカ共和国やコンゴへの支援を継続していました。

20年前、彼女が施設を案内してくれたとき「ここで働いている女性たちはみなエイズ患者で、私たちは彼女たちにミシンの仕事を提供しています。」と仰っていて私はショックを受けました。当時治る望みが薄かったエイズは、現在は薬で症状を抑えられるようになったようです。支援がもっと早く届いていれば亡くならずにすんだ人も多かったのに、と本の中にも書かれていますが、そのような難しい時期も彼女が現地で奮闘していたことがわかります。

症状が軽くなっても薬をやめないように村の人たちに注意するなど、患者一人一人を心配する彼女の視線は、支援する人、される人、といった枠ではなく、近所の世話好きな看護師・助産師のものです。

国際協力に関係してから長くなりますが、こんなにピュアに現地の人たちを愛して接してきた人がいることに改めて驚きました。

本の中に「みんなの広場」という章があります。ここには診療所に病人や家族だけでなく、大人、子ども、いろんな人が集まる様子が書かれています。

ダウン症の5歳くらいの男の子は診療所のパソコンに映るスヌーピーを見て喜びます。

知的障がいと身体障がいを持つ女性、エベリンは給食センターへきて踊ったりしていましたが、ある日から来なくなってしまいます。

彼女の世話をしていた周囲の人たちは心配し、彼女が亡くなったことを知ったあとは、いつもいるべき人がいなくなったことに寂しさを感じます。

50歳過ぎのジジは診療所の広場の賑わいを見て何をするでもなくいつもニコニコしています。

10代のジャンとポレットは知的障がいと跛行がありますが、よく子どもたちの面倒を見てくれます。

ここには、いろんな人がきますが、特に「障がい者」という言葉はないのだそうです。

アフリカの地域や村のネットワークは強く、貧しくても人々は助け合っており、見捨てられる人がいません。そういえば私が昔セネガルに行った時も、友人宅の家の敷地にはいろんな人が勝手に出入りしていました。

ある日おばあさんがきて私の持ち物を指さして何か言っています。私はぎょっとしましたが、家族は「今日は帰って。あなたが持ってるビデオがほしいって言ってるけど、ダメっていうね」と声をかけていました。

日本だったら不法侵入などと騒がれるのではないかと思いますが、彼らにとってはいつもの光景だったようです。

一方で日本は他人には厳しいところがあります。また、最近では日本でも多様性という言葉がトレンドになりつつありますが、例えば障がい者などに対してはだまだ見えない壁があります。

私の娘には知的障がいがあります。保育園時代から作業療法士さん、理学療法士さん、言語療法士さんなどに診てもらっていましたが、小学校に入学したあと障がいが判明しました。

その後も療育センターや支援学校などに行く機会が増え、今でこそ慣れましたが最初は「こんな世界が日本にあったのか」と驚くことがしばしばでした。

彼女を通して知った日本の障がい者の世界はまるで外国で、娘に障がいがなければ出会うことがない世界だったのかもしれません。

その点、アフリカはどの国でも障がい者達が町中の風景によく混じっていました。また彼らがいつも堂々としていたのを思い出します。

アフリカは貧しいから助け合わなければ生きていけないという状況もあるのかもしれません。でも、日本のような隠れた貧困や孤立、虐待やDVは少ないかもしれません。

果たして日本人は本当にアフリカの村の住民より幸せなのかどうか、一概にいえないところがあるかもしれませんね。

是非皆さんにも読んでもらいたい一冊です。ビバ、アフリカ。

(文:鍋田、 イラスト:嶋田)

<めざせ語学マスター 日常編>崩壊する日本のビジネスマナー

2024年5月13日

日本語は口を開けた瞬間から相手が上か下か、身近かそうでないかを表してしまう危険な言語だと私はいつも思っています。英語でも丁寧かそうでないか、身近な人に対するかどうかを分けることはありますが、私たちがいわゆる誰とでも「ため口」を使えるのは小学校時代くらいまで。私たちは義務教育の中で先生に対しては敬語を使えと教えられ、中学に入ると「先輩、後輩」と話し方を区別させられます。社会人になると相手が社内の人か社外の人か、同僚か先輩か、など日本人にとっても慣れるまでに時間がかかるビジネスマナーを徹底させられます。

社内の外国人スタッフたちも、お客様や同僚に応じて表現を変えているようですが、やはり尊敬語や謙譲語、さらに「あげる」「くれる」などを使い分けられる人はなかなかいません。

あなたも外国人スタッフから「教えてあげましょうか」と言われ「どうして上から目線?あなたには教えてもらわらなくても結構!」とムキになってしまったことがありませんか?本人は軽い気持ちで言っても、上司・部下のような関係性が重要な場では居心地悪く感じる日本人はまだまだいますし、時々自分が「なんだかモヤっとする」と思ったらこの手の表現のせいだった、なんてこともあります。

日本語の「あげる」「くれる」は危険な表現です。日本人が英語を勉強するときはgiveの動詞変化を覚えなければいけませんが、日本語を勉強する外国人は動詞そのものを変えなければなりません(与える、贈る、渡す、上げる、いただく、くれる、もらう・・)。さらに「教えてあげる」「貸してくれる」など、他の動詞に「あげる・くれる」がつくパターンを使いこなすためには、動詞の選択プラス相手との関係性を意識する必要があるからです。実際には技術的に動詞とくっつけるだけの日本語話者も多いです。だから上司に「教えてあげます」とか「この仕事手伝ってくれますか?」とにこやかに言ってしまう人もいます。

でもこれがどうして変なのか説明しようとすると結構大変です。そこには日本人の人間関係に対する根深い意識があるからです。

実は日本語の「あげる」「くれる」などの表現には話す相手が身近な人か、そうでないかによって分ける「視点の制約」があります。妹や家族が誰かに何かをもらったら「妹がもらった飴」などと言えますが、上司について「上司がもらった書類」などは基本言えません。難しいようですが、日本人はこれを感覚でやっています。

だから上司に「教えてあげましょうか?」とか「手伝ってくれませんか?」といえば、上司はため口をきかれたような印象を受けてしまうわけです。

英語だったら「Would you…」などをつければ丁寧になると習いますが、日本語は相手によって動詞まで変更しなければいけません。だから大変。

日本語教育の勉強をすればそのような表現の微妙さも説明してきれいな日本語を教えられる、と思って始めた学習でしたが、仕事をする上でいちいち言葉を直すのは結構大変なもの。お客様に対して失礼な表現をメールで書いているのを見つけたら注意はしますが、社内では目をつぶることがしばしば。「この仕事、代わりにやってくれますか?」と聞いている部下がいても注意せずにやり過ごすこともしばしば。こうして日本のビジネスマナーは崩壊していくのか、あるいは進化していくのか、と思うのでした。

(鍋田)

<めじろ奇譚>お花見をしました

2024年4月12日

桜がきれいな季節です。フランシールでもビニールシートを敷いて近くの公園でお花見を計画しました。

しかし当日はあいにくの寒さ。少し寒がりながらのお花見となりました。

オフィス近くの明日館でも満開の桜でした。お弁当は要町にあるお弁当やさん、アホウドリで注文した丸わっぱ弁当。寒空の下でも美味しかったです。

     

  

 

 

 

<通訳お役立ち情報>進化したリモート同時通訳とハイブリッド会議同時通訳

2024年3月28日

コロナ禍の最中に弊社でも<With コロナ時代の新サービス>としてオンライン同時通訳や動画作成方法を紹介してきたフランシールですが、最近では海外との往来も増え、対面での通訳依頼もかなり増えてきました。ただ、すべてのサービスがコロナ禍前に戻ったのではなく、いろいろな方法で進化している、というのが現状です。その中からいくつか例をお伝えします。

ケース①: 多言語同時通訳をブースなしで行いたい(InterpreteX を使った例)

先日お問い合わせをいただいたのが、英語でのプレゼンテーションを中国語、韓国語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語に同時通訳したいというものです。2時間程度の短い会合でしたが、各国から代表者が会場に集まり英語でプレゼンテーションをするが、全員が英語を理解するわけではない、という場合です。しかもプログラムに制約があり、時間を超過すると次の予定に差し支えるとのことでした。

<フランシールの提案>

英語から各言語にする場合の同時通訳を東京に集めるのは難しいため、英語からまず日本語にして、そこから各言語へ同時通訳するというリレー通訳をご提案させていただきました。そうすることで5言語+日本語の6言語の同時通訳ブースが必要となりますが、会場へ同時通訳ブースを設置するのではなく、遠隔通訳用のブースを備える機材会社のオフィスに通訳に集合してもらい、そこから会場へ通訳音声を送ることにしました。会場の参加者で英語でわかる方はそのまま聞き、通訳音声を聞きたい人は各自のスマートフォンを使ってQRコードを使ってInterpreteXのアプリを開き、自分が聞きたい言語でイヤホンを通して聞くことができました。(下の写真参照)この方法で会場にはブースなしで6言語の通訳音声を届けることができました。また会場の発話者の様子はビデオを通して通訳ブースへ映像が送られていたので通訳はプレゼン資料も、発話者の様子も確認しながら通訳をすることができました。

リレー通訳と聞くと時間がかかるのでは、とご心配になる方もいらっしゃいますが、実際にはほぼ同時に終わり、会合も時間通りに終えることができました。

 

     

(*ご予算は各言語の同時通訳(6組)と遠隔会場および本会場へのエンジニアや機材の設置を合わせて200万円ほど。)

ケース②: 会場にいるのは日本人だけですが、ハイブリッド会議の参加者は日本人だけではない場合(ハイブリッド会議)

日本人が複数名参加する会議に海外からもオンラインで参加者がいらっしゃるという会議の相談がありました。当初はケース①と同じように会場の方も通訳音声を聞く必要があるかと思われましたが、よく確認すると会場の参加者は日本人だけで、オンライン参加者のうち何人かだけが外国からの参加でした。

<フランシールからの提案>

会場にいらっしゃるのは日本人だけとのことで、今回はZOOMを使ったオンライン同時通訳を提案させていただきました。会場のモニターでもオンライン参加者の様子は映し出されますが、音声は日本語のみです。外国語で話される方の映像と、同時通訳された音声が会場には流れます。また日本人の発表は英語に同時通訳され会場参加者には聞こえませんが、オンラインで参加していて「英語」を選んで聞いている参加者には英語で聞こえます。同時通訳者はケース①と同じく遠隔の同時通訳ブースからZOOMに入り、同時通訳を行いました。

会場にいらっしゃる方には通訳の姿や英語の音声が聞こえないので同時通訳をされていることがわかりづらいかもしれませんが、会場は日本語だけ、オンラインで参加している人だけが英語・日本語を選べるという方法になっています。同時通訳がいる遠隔の同時通訳ブースにはエンジニアの配置が必要ですが(エンジニアの方は時折チャンネルの間違いや音声の様子をモニターしてくださいます)かなりシンプルな同時通訳配置が可能となりました。

(予算としては同時通訳2名+機材で25万円程度でした。)

フランシールには上記以外にも、様々なお問い合わせをいただいております。

その都度弊社の機材パートナーさんと相談の上、ベストな提案をさせていただきますのでまずはお問い合わせください。よろしくお願いします。

株式会社フランシール

 

 

<お知らせ>トップページのリニューアル

2024年3月28日

いつもお世話になっております。
フランシールのホームページについて、トップページやヘッダー部分をリニューアルいたしました。
ボタンを見やすくし、スマートフォンでの見やすさも向上させております。

弊社サービス案内のショート動画も是非ご覧ください。

今後もより良い情報をお届けできるよう努力していきますので、どうぞ引き続きご愛顧を賜りますようお願いいたします。

株式会社フランシール ホームページ委員会

<めじろ奇譚>4年ぶりの新年会を開催

2024年2月7日

フランシールでは、過去毎年ささやかな新年会を行ってきました。コロナ禍以降はやむなく中止としておりましたが、2024年1月26日(金)、実に4年ぶりの新年会が再度開かれました。久しぶりのせいか、今年は予想を超えた参加のご希望をいただき、当初予定していた場所では入らなくなるほどでした。(今年は社員を含めて60名以上が参加)。

外国からや国内の遠方からわざわざお越しいただいた方もおり、大変懐かしい雰囲気の会となりました。また、通訳、翻訳者さん以外にも、普段弊社がお世話になっている弁護士さん、税理士さん、社会保険労務士さんなどにもご参加いただきました。

新年会を開けなかった4年間は、会社的にも大変苦しい時期で、新型コロナ感染症により、国内、海外の仕事が大きく落ち込みました。また、ロシアとウクライナの戦争により大きなプロジェクトがいくつもストップし、昨年末はパレスチナの戦争により弊社通訳が参加していたパレスチナの調査が一時中断するなど、感染症と戦争の恐ろしさを肌で感じた時期でした。

しかしそのような逆境の中、ナレーションや字幕作成、オンライン同時通訳やAI用の翻訳や通訳のコーパス作成など、新しいお仕事にも出会うことができました。苦労もありましたが技術の進歩を間近で勉強する良い機会となりました。また、2022年からは、障がいのある方など就職に困難を抱える社員と他の社員が一緒に仕事をするというソーシャルファームの取組みを始め、2024年1月、無事に東京都の認定事業者となる事ができました。苦しい時期でしたが、振り返ると会社が成長できた時期でもあります。

ただ、これらも日ごろからご協力いただいている翻訳者さんや通訳さん、その他の皆様の協力なしでは達成できなかったことです。新年会を通して、苦しい時期を一緒に乗り越えてくださった方々に、少しでも感謝の気持ちが伝われば幸いです。また会場の制限などもあり、今回は普段から協力いただいている全てのみなさんをご招待することはできませんでしたが、社員一同改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。

 

 

 

 

 

株式会社フランシール 代表取締役 伊藤尚江

(新年会当日、代表はインフルエンザのため欠席。せっかく足を運んでくださった皆様にご挨拶できず本当にすみませんでした。)

<お知らせ>ソーシャルファームの認証事業者になりました

2024年2月2日

フランシールは一昨年(2022年)から、東京都が「都民の就労の支援に係る施策の推進とソーシャルファームの創設の促進に関する条例」に基づいて行っている、ソーシャルファームの活動に向けて取り組んできていました。東京都認証ソーシャルファームとは、自律的な経済活動の下、障害者、ひとり親の方、ひきこもりを経験された方など、就労に困難を抱える方が必要なサポートを受け、他の従業員と共に働き活躍する社会的企業で、東京都の認証を受けた事業所とされています。認定のための基準には、就労困難者と認められる者が他の従業員と共に働くことや、就労困難者と認められる者を全従業員の20%以上かつ 3 人以上雇用すること、障害福祉サービスの指定を受けている事業所ではないこと、などいくつかあります。

フランシールは2023年2月に予備認証の事業所となり、ソーシャルファームの認証事業者になるために、就労困難者を新たに雇用するなどの取り組みを続けてきました。もともとフランシールには、外国籍のスタッフが多く、それ以外も様々な多様性(LGBTQや発達障害、鬱病など)をもつスタッフが在籍してきました。しかし、正式にソーシャルファームとしての条件をクリアしていくためには想像以上の課題に遭遇し、半年以内の認証取得を目指していましたが、結局予備認証期間の延長を要請することとなりました。

2024年1月現在、スタッフを紹介・支援していただける支援機関の皆様や、東京都から紹介いただいた中小企業診断士の方、東京しごと財団の方々などから様々なアドバイスや支援をうけ、現在のフランシールでは、就労困難者として入社したスタッフを含め、全員が生き生きと働いています。就業困難者としてフランシールに就職してくださった方々、またソーシャルファームとして経営することに理解を示してくれた既存スタッフらに敬意を表します。

2024年1月、正式にフランシールは東京都認証ソーシャルファームに決定しました。(東京都ソーシャルファームサイト

これからもさらに多様性をもつスタッフとパワーアップして、皆さまのお役に立てればと一同願っております。

 

1月31日ソーシャルファームフォーラムにて

#TOKYO_SOCIAL_FIRM_ACTION #東京ソーシャルファームアクション

株式会社フランシール 代表取締役 伊藤尚江

<お知らせ>令和6年(2024年)1月に発生した能登半島地震に係る義援金寄付について

2024年1月24日

フランシール社員一同より、令和6年1月1日に発生した石川県能登地方を震源とする地震で被害にあわれた皆様に対し、謹んでお見舞い申し上げます。

フランシールは2011年設立ですが、その直後に東日本大震災が起こりました。設立間もない時期でしたが、なぜ自分たちが働くのかを必死に考える機会になりました。話し合った結果、少ないかもしれないけれど働いて得た利益の一部を被災地に届けようと決めました。この時の経験がその後の会社の方針「社会への利益還元」に繋がっています。

今回の被害の様子にも社員全員が大変なショックを感じています。被災地での救援活動・復興支援などに役立てていただくため、石川県令和6年能登半島地震災害義援金に100万円を寄付させていただきました。

石川県関連サイトリンク

被災地の一日も早い復興を心からお祈りします。

株式会社フランシール 代表取締役 伊藤尚江

****************************************************:

2011年創業のフランシールのフィロソフィー: 職人としてのプライド (Professionalism)、チャレンジする会社 (Keep challenging ourselves)、 顧客視点のサービス提供 (Customer-based services)、 共感力と思いやり (Consideration of others)、 社会への利益還元 (Contribution to society)

 

<めじろ奇譚>2023年 年末イベント

2024年1月3日

2023年は新型コロナウイルス感染症が5月から「5類感染症」に移行し、日本を訪れる外国人も増え、また海外でのお仕事も以前のように積極的に行うお客様が増えてきました。

同時に、フランシールの活動も活発になった年でした。
コロナ禍では一時的に「国境を超えられないあなたも応援します」としていたスローガンも、もとの「国境を超えるあなたを応援します」に戻りました。

2023年はスタッフ・ブログをあまり更新できませんでしたが、2024年はもう少し社内の様子もお伝えできればと思っています。

***年末のイベント写真***

☆2023年11月のフランス商工会議所のビジネスサミット(フランシールブース設置、通訳の派遣を行いました)

☆2023年12月29日 社内の納会(経理総務の皆さんが2023年最後のランチを用意してくださいました)

2024年も楽しい年になりますように。

鍋田

1 / 18

カテゴリー

月別アーカイブ

お気軽にご相談ください。 無料お見積
翻訳者・通訳者を募集しています。
翻訳者・通訳者募集
お気軽にお問い合わせください。
お問合せ
サイト内検索
フランシールプライバシーマーク 株式会社フランシールは、プライバシーマークを取得し個人情報保護に努めております。


「金融・経済・法務」分野(日英)
「工業・科学技術」分野(日英)

フランシール公式チャンネル
スペイン語表現対決!
スペイン語の電話の仕方
フランシール・スタッフブログ
<MemoQマニュアル>ユーザー登録の方法(翻訳コーディネーター)
めじろ奇譚
めざせ語学マイスター
SDGs-持続可能な開発目標-
モンゴル語とロシア語の違い、なぜモンゴルではキリル文字を使う?

月別アーカイブ