モーリタニアでのお客を招いた時の食事がどんなものか、簡単に写真で説明したいと思います。
モーリタニア人の家庭では、一般に、座って食べます。女性はこのように座り、男性は胡坐を組んで座ります。
そしてメシュイ(羊の丸焼き)やクスクス、チキン等 は右手の指と手のひらを使って食べます。
いわば手づかみで食べるのが作法です。普通、家庭では、すべての料理が勢ぞろいして出されます。
が、レストランでは、前菜のHors d’œuvres variésから出されます。今回、ここは、家庭なので、勢ぞろいしています。
この前菜(オードブル盛り合わせ)は、いわばサラダで、ニンジン、テンサイ、トマト、キューリ、トーモロコシ、ツナ、オリーブ、卵等で構成されています。
これにサラダ菜が加わることもあります。この構成要素はほぼどこの家庭でもレストランでも決まっています。
モーリタニアの料理の中心をなす料理は、羊の丸焼き(メシュイ)です。(もちろん、他の多くのアラブ世界でも同様ですが)。
この料理は、羊一匹を棒に縛り付け、庭先で、火の上で回転させながら長時間かけて焼く場合があります。
今は、仕出し屋や料理屋などは、大きなオープンを持っていて、その中で、やはり、長時間かけて、焼きます。羊のお腹のなかにいろいろな詰め物(お米、その他香辛料等)をする場合もあります。
今回の羊は詰め物のない焼き方でした。
大事な招待客には、これを出すのが、モーリタニアの習わしです。
メインのメシュイと一緒に食べるのが、クスクス。モーリタニアのクスクスはどこかマイルドで多少の甘味もあり、なかなかの味です。
北アフリカ3国(アルジェリア、モロッコ、チュニジア)で、クスクスを相当数食べていますが、このモーリタニアのクスクスが僕には一番おいしいと感じられます。クスクスの他に、かならずチキンがでます。
とろ火で長時間煮込んだTAJIN風にするのが一般的です。魚料理は、白身魚、エビ、ヤリイカ等をフライにします。
モーリタニアでは、食事が一つ終わるごとに、たとえば、前菜を食べ終わると、またメシュイやチキンを食べ終わると、ミントティーが注がれます。
最後、デザートの果物を食べた後は、また最後のミントティーで終わります。
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