本日はドイツの提携先翻訳会社の社長さん(Aさん)より現地の素敵(不思議?)な写真と様子が届きました。これがドイツ?北海のイメージががらりと変わります 。ひとときのバカンスの雰囲気を是非お愉しみください。(鍋)
毎年、夏には日本に一時帰国して、ときどきフランールさんにもご挨拶に押しかけたりしていました。しかし、今年はコロナ騒ぎで、久しぶりに夏休みを国内(ドイツ)で過ごしました。残暑お見舞いをかねて、レポートします。
北海に浮かぶボルクム島に家族で旅行しました。東フリースラント諸島最大の島ですが、丸一日あれば自転車で島を一周できます。
ボルクム島のメインビーチ
ドイツの海辺に並ぶのはビーチパラソルならぬシュトラントコルプ(直訳するとビーチバスケット)。カゴにすっぽり包まれるようにして座り、強い日差しから守られながら海辺でゆっくり過ごすのがドイツ流。カゴは荷物を置いて施錠できるので、マイ「海の家」にもなります。
海水浴もさることながら、個人的に今回の旅行のハイライトだったのは、あざらし。遠浅のときは、砂州の対岸に寝そべるあざらしを双眼鏡で眺めることができます。望遠カメラで撮った画像を以下にお裾分けします。
のんびりとお昼寝している(ように見える)あざらしの姿はいつまで見ても見飽きず、癒やされます。ときどき、思い出したように背伸びしたり、ハイハイしながら海に飛び込んだりする姿が、また愛らしい。
海があって、お日様が照っていて、仲間に囲まれて・・、なんて平和な世界なのだろう。私たちがコロナ騒ぎであたふたしている間も、彼らはずっとこうやって悠然と寝そべってきたに違いない。人間の悩みなんてちっぽけに思えてきます。
休暇に入ってすぐの時期であったためか、島は予想していたほど混み合っていませんでした。しかし、国内で休暇を過ごそうというのはドイツ全体の流れで、南ドイツを中心とする国内の行楽地はどこも混雑しているそうです。
観光客が押しかけたアルプスの街々は大喜びと思いきや、7月下旬には住民の反対デモまで起きています。あまりの渋滞、騒音、ポイ捨てのゴミに辟易してのことだとか。確かに、バイエルン地方の湖畔でビールを飲み捨てて帰るような心なき観光客は、今までは少なかったように思います。いつもならスペインのマヨルカ島あたりでパーティーに興じていた輩たちが国内に流れたからではないでしょうか。
州によっては新学期を迎えた今(ドイツでは州によって夏休み期間が異なります)、休暇先での感染による第二波の到来に戦々恐々としています。私の住む州でも学校の再開から一週間足らずで感染者が出て、早くも閉鎖を迫られる学校も出ています。
コロナとの闘いにはまだまだ終わりが見えません。しかし、煮詰まったときは、あの島に今も流れている「あざらし時間」のことを思い出そう ―― そう思って仕事場にはあざらしの卓上カレンダーを置いています。
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