コロナ禍に始まった遠隔通訳や遠隔研修などの影響で、フランシールにも動画の字幕作成やナレーションの吹き込みといった業務の依頼も増えました。Youtubeにも簡単に動画をアップできますし、たとえネットの環境が悪い研修であっても、あとからアーカイブで動画を振り返ることも出来ますし動画はとても便利です。
お客様からAIの合成音声データが送られてきてパワーポイントに挿入してほしい、というご依頼もありました。日本語や英語なら自分たちで確認できるけれど、フランス語やロシア語などの音声は確認できないので、正しく挿入してほしいというご依頼です。
確かにAIによる合成音声は、作成がとても楽でテキストがあればあっという間にできます(弊社ではMICROSOFTのAZUREを利用)。ナレーターの時間を拘束するよりずっとコストも低いしスタジオの用意も必要ありません。しかし、AIにも漢字を読み間違えたり、アクセントがおかしかったり、文章の間がつまってしまったり、聞いていると微妙だな、というところはまだまだあります。またモノトーンすぎて聞いていて眠くなるのも一つの特徴でしょう。
同じ講義でも現場で講師を目の前にするのと、モニターで参加するのとは緊張感が違います。また、同じ遠隔でも講義をライブ配信で見るときは「今すぐに質問したら先生が自分に答えてくれるかも」というインタラクティブな感覚をもてそうですが、録画ではイマイチ緊張感を保てないかもしれません。それが熱をもった講師の声ではなくAI音声だったらなおさらです。
なのであまり長い動画には現状は不向きかもしれませんが、短い動画をいろんな言語で作りたい、というのならそれはコストも安くてお勧めです。
例えば以前弊社で作成したオンライン会議の仕方(ZOOMの使い方)の動画を人の声とAI音声で比較してみましょう。
まずは人の声バージョン(日本語)
こちらはAIの合成音声です。(日本語)
皆さんはどちらがお好みですか?
以下はスペイン語バージョンの人の声。
次はスペイン語バージョンのAIの合成音声版。
好みもあるかもしれませんが私はやっぱり人の声の方がいいな、と思います。皆さんはいかがでしょうか。
最後に、合成音声は多くの言語で簡単に作れますが、やはりネイティブが確認しないで使うのは危険です。真面目な話でも失笑をかったり、あるいは失礼になることもあるので必ずその言語のネイティブに確認してからお使いになることをお勧めします。
フランシールでは多くの言語のネイティブスタッフがいますのでお困りのときには是非ご相談ください。(N)
お問い合わせはこちらまで:https://franchir-japan.com/contact
よろしくお願いします。
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