コロナ禍の最中に弊社でも<With コロナ時代の新サービス>としてオンライン同時通訳や動画作成方法を紹介してきたフランシールですが、最近では海外との往来も増え、対面での通訳依頼もかなり増えてきました。ただ、すべてのサービスがコロナ禍前に戻ったのではなく、いろいろな方法で進化している、というのが現状です。その中からいくつか例をお伝えします。
ケース①: 多言語同時通訳をブースなしで行いたい(InterpreteX を使った例)
先日お問い合わせをいただいたのが、英語でのプレゼンテーションを中国語、韓国語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語に同時通訳したいというものです。2時間程度の短い会合でしたが、各国から代表者が会場に集まり英語でプレゼンテーションをするが、全員が英語を理解するわけではない、という場合です。しかもプログラムに制約があり、時間を超過すると次の予定に差し支えるとのことでした。
<フランシールの提案>
英語から各言語にする場合の同時通訳を東京に集めるのは難しいため、英語からまず日本語にして、そこから各言語へ同時通訳するというリレー通訳をご提案させていただきました。そうすることで5言語+日本語の6言語の同時通訳ブースが必要となりますが、会場へ同時通訳ブースを設置するのではなく、遠隔通訳用のブースを備える機材会社のオフィスに通訳に集合してもらい、そこから会場へ通訳音声を送ることにしました。会場の参加者で英語でわかる方はそのまま聞き、通訳音声を聞きたい人は各自のスマートフォンを使ってQRコードを使ってInterpreteXのアプリを開き、自分が聞きたい言語でイヤホンを通して聞くことができました。(下の写真参照)この方法で会場にはブースなしで6言語の通訳音声を届けることができました。また会場の発話者の様子はビデオを通して通訳ブースへ映像が送られていたので通訳はプレゼン資料も、発話者の様子も確認しながら通訳をすることができました。
リレー通訳と聞くと時間がかかるのでは、とご心配になる方もいらっしゃいますが、実際にはほぼ同時に終わり、会合も時間通りに終えることができました。
(*ご予算は各言語の同時通訳(6組)と遠隔会場および本会場へのエンジニアや機材の設置を合わせて200万円ほど。)
ケース②: 会場にいるのは日本人だけですが、ハイブリッド会議の参加者は日本人だけではない場合(ハイブリッド会議)
日本人が複数名参加する会議に海外からもオンラインで参加者がいらっしゃるという会議の相談がありました。当初はケース①と同じように会場の方も通訳音声を聞く必要があるかと思われましたが、よく確認すると会場の参加者は日本人だけで、オンライン参加者のうち何人かだけが外国からの参加でした。
<フランシールからの提案>
会場にいらっしゃるのは日本人だけとのことで、今回はZOOMを使ったオンライン同時通訳を提案させていただきました。会場のモニターでもオンライン参加者の様子は映し出されますが、音声は日本語のみです。外国語で話される方の映像と、同時通訳された音声が会場には流れます。また日本人の発表は英語に同時通訳され会場参加者には聞こえませんが、オンラインで参加していて「英語」を選んで聞いている参加者には英語で聞こえます。同時通訳者はケース①と同じく遠隔の同時通訳ブースからZOOMに入り、同時通訳を行いました。
会場にいらっしゃる方には通訳の姿や英語の音声が聞こえないので同時通訳をされていることがわかりづらいかもしれませんが、会場は日本語だけ、オンラインで参加している人だけが英語・日本語を選べるという方法になっています。同時通訳がいる遠隔の同時通訳ブースにはエンジニアの配置が必要ですが(エンジニアの方は時折チャンネルの間違いや音声の様子をモニターしてくださいます)かなりシンプルな同時通訳配置が可能となりました。
(予算としては同時通訳2名+機材で25万円程度でした。)
フランシールには上記以外にも、様々なお問い合わせをいただいております。
その都度弊社の機材パートナーさんと相談の上、ベストな提案をさせていただきますのでまずはお問い合わせください。よろしくお願いします。
株式会社フランシール
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