<お役立ち情報>機械翻訳ポストエディットのポイントと、4つの「チェック工程」の違い

2026年4月8日

最近は、お客様から「ネイティブチェックをお願いしたい」と届くテキスト自体がAI生成だった、というケースも増えてきました。

フル・ポストエディット/ライト・ポストエディット/ネイティブチェック/校閲の違いは、翻訳を専門にしていても説明が難しくなってきています。

そもそもポストエディットという言葉も機械翻訳の精度が高くなったため、最近急速に普及した用語です。(概念自体は1950年代、機械翻訳の黎明期からあるようです。)

AIが生成した翻訳を第一稿として用い、その後に人間の編集者が作業を行うのがポストエディットですが、ポストエディットはさらにフルポストエディットとライトポストエディットに分かれます。機械翻訳原稿を修正していくという点は共通していますが、目的と最終的な成果物に違いがあります。

本記事では、そんなポストエディットのポイントと、混同されがちな「フル・ポストエディット」「ライト・ポストエディット」「ネイティブチェック」「校閲」の違いを整理してみます。

違いを簡単にまとめると、次のとおりです。

• フル・ポストエディット:従来の翻訳と同等の品質を確保するために、機械翻訳されたテキストを内容・表現・用語・整合性などを総合的に整える。
• ライト・ポストエディット:スピード重視。機械翻訳の致命的な誤りを中心に修正し、表現の作り込み(文体調整など)は最小限にとどめる。
• ネイティブチェック:お客様が作成した英文を、(通常は日本語原稿などを参照せずに)ネイティブが自然さや誤りを確認する。
• 校閲:お客様が作成した文章を、必要に応じて日本語原稿なども参照しながら、内容の整合性や用語の統一も含めて確認する。

なお「校閲」は、お客様側で一通り完成したテキストがあることを前提にご依頼いただくサービスです。お客様で機械翻訳にかけた原稿を(チェックなしで)そのまま送付いただく場合は、「ポストエディット」としてご相談ください。

また機械翻訳原稿に対する作業として「ネイティブチェック」をご依頼されると、機械翻訳で起こりがちな用語の不統一(例:契約をContractとしたりAgreementとしたりして契約が二種類あるような訳になってしまうケース)の修正がされず、意図した品質に届かないことがあります。

機械翻訳の精度は向上し処理速度も速くなりましたが、最終成果物として外部に出すには、まだ人の手によるチェック(ポストエディット)が必要になるケースが多いのが現状です。

先日、一般社団法人アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)から「機械翻訳ポストエディットガイドライン」が公開されました。

ポストエディットを成功に導くための実務的な手引きとして、品質要件の考え方や作業方針の合意ポイントがまとめられています。

ガイドラインでは、機械翻訳の処理の前提や最終成果物に求められる品質の理解、さらに作業方針の合意など、現場でつまずきやすい論点が整理されています。

中でも「フル・ポストエディット」と「ライト・ポストエディット」の定義や運用上の注意点は、翻訳会社でも混乱しやすいところです。ISO 18587:2017(※1)では、フル・ポストエディットとライト・ポストエディットが規程により分類されています。(※1:ISO 18587:2017(Translation services — Post-editing of machine translation output — Requirements))

「どの作業を依頼すればよいか分からない」「用途はわかっていてもどこまで直すべきかわからない・・」といった場合も、お気軽に弊社スタッフまでお問い合わせください。お客様のご希望に適した翻訳方法やチェック工程をご提案させていただきます。

弊社のサービス工程を簡単にまとめた図はこちらです。ご依頼時の参考にしてください。

株式会社フランシール

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