今日は金曜日。休日です。
といっても普通の官公庁や会社は、今は、土日の休日になっています。
宿舎から車を飛ばして30分。
CANSADOというヌアディブの岬の突端にあるホテルへ行き、昼食をしました。
ここへ来るとなぜか落ち着きます。
昔、1997年のころ、初めて来たホテルで、
それ以来、ヌアディブの仕事があると、かならずこのホテルを利用しました。
当時のホテル名はOASIAN.
いままでに180日以上このホテルに宿泊したことになります。
ヌアディブは言うまでも無く、寒流と暖流がぶつかる所。
ぶつかることによって、海底の栄養塩が表層へ湧昇し、
太陽光線にあたって植物プランクトンを豊富に発生させます。
植物プランクトンは動物プランクトンを発生させ、
それが小魚を発生させ、中型魚、そして大型魚という食物連鎖の発生をうながします。
当然、ここは世界的な大漁場です。
日本のタコはほとんどここ産です。
ここの海水は、透明ではありません。
「水住んで魚住まず。」
昔の人はいいことを言いました。
植物プランクとや動物プランクトンの豊富な海は、
それなりに濁っています。
昔は海の豊饒さを調べるのに、わざわざ綱に板を結びつけて海の中へおとしました。
板が海の中のどのあたりで見えなくなるかを調査したわけです。
それによって海の魚が沢山いるかいないかの基礎データとしました。
かなり原始的な調査ですが、本質的なものがありました。
現代は、水産資源を調査するのは、科学的な調査になりましたが、
たとえば、海域を碁盤の目のように区切り、
その目の中で、トロールにより魚を獲ります。
獲った魚を魚種別に分け、大きさや目方に分類し、解剖なども行います。
それを数年にわたって行い、水産資源がどのくらいなのかを推量します。
かなりな精度で資源量が分かる時代になっています。
タコの世界的な産地ですが、
タコ資源の乱獲によって、資源の枯渇を招かないよう、
日本はこの国の水産当局に提言し、
この国も日本の意見を受け入れて、
年2回、約2か月間の禁漁期を設けています。
国境を超えるあなたを応援します。 株式会社フランシール
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