<めじろ奇譚>文化を結びつけることわざ part4 人は見かけによらぬもの

2022年7月4日

以前の投稿で、ロシアのことわざ「小さいけれど大胆」について皆様に話すことを約束しました。普段この表現は、小さいながらも器用で勇気のある人について使用されます。言い換えれば、「外見で判断しない方がいい」です。

実際には、身長の低い人が最高の地位に到達することは良くあります。例えば:ナポレオン(168cm)、レーニン(165cm)、スターリン(162cm)、ヒトラー(175cm)、プーチン(170cm)、ゼレンスキー(170cm)。

ヨーロッパの言語にも似たようなことわざがあります。ドイツ語- Klein, aber fein(小さいけれど素敵), フランス語- Petite cloche grand son(小さいベルに大きな音), 英語- Little bodies may have great souls(小さな体に大きな魂), スペイン語- pequeño pero osado(小柄なのにとても勇敢だ)。日本語では、人の外見がだまされているということわざもたくさんあります、例えば、「人は見かけによらぬもの」。

相撲の例でこのことわざを考えてみましょう。相撲は、宗教的な祭りで神道の神々を楽しませるための儀式の踊りとして始まったと考えられています。発展するにつれて、ルールが体系化され、決闘の目標は対戦相手をノックダウンすることになりました。そして江戸時代(1603〜1867)、相撲は壮観な武道になりました。力士は、対戦相手をリングから出したり、足以外の体の部分で床に触れさせたりした場合に勝ちになります。相撲には体重別階級がないので、力士の体重が決め手になります。ほとんどすべてのトップ力士の体重は120 kgを超えます。力士の平均体重は約120〜130 kgで、記録的な大露羅・敏(おおろら さとし:ロシア出身の力士)は289kgに達しました。しかし、なぜ非常に大きくて強い力士と小さい力士が一緒に配置されるのでしょか?

実は、過度の体重は、可動性を損ない、怪我のリスクを高め、技術の幅を狭めるため、成功が保証されないのです。軽量級力士(例:横綱 千代の富士・貢、大関 霧島・一博)は機動性と高度な技術により、かさばる重量級よりも有利な場合があります。例えば、1996年1月に第1師団で非常に人気のある軽量級の舞の海・秀平がほぼ3倍の重量差(98kg対273kg)小錦・八十吉を倒し、2012年1月の第4師団では小原 ・朋之が既存の中で最も重くて、ほぼ4倍の重量差(70kg対265㎏)大露羅・敏を倒しました。

素晴らしい!事実がことわざを物語っています。 大事なのは外見ではなく、人の中にあるもの、つまり意志とか、知識とか、知恵などです。
皆様は他にもこのことわざの実例を知っていますでしょうか?🤓(Svetlana TERKINA)

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