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<めじろ奇譚>私が経験したカルチャーショック(沖縄編)

2021年10月7日

私が経験したカルチャーショック

私が最初に経験したカルチャーショックは、海外に行った時ではなく(物理的には海外だったのだが)、日本国内でだった。それはある日東京から沖縄に転勤になったことで起きた。

沖縄に関する知識も非常に貧相なものだったし、もちろん異文化圏に来たという意識は微塵も持っていなかったのだが、数ヶ月経つと、職場でも私生活上でも、得も言われぬストレスが積もっていた。接する沖縄の人の態度に勝手に腹を立てて、「何で沖縄はこうなんだ!」と不満に思った。事例を言い出すときりがないが、何事にも沖縄の人は非常に閉鎖的で、外部の人間には冷たく思えた。観光で1週間程度の滞在しかしない人は、恐らく全く逆の印象を抱くのではないだろうか。それを、あまりいい趣味ではないのだが、同じく本土から赴任して来ていた人たちと愚痴を言い合って発散していた。その愚痴仲間(?)に、既にアフリカで長期滞在の経験がある先輩がいた。

その先輩曰く、「アフリカ人のように、見た目が自分たちと明らかに異なっていると、頭の中で考えていることも当然自分たちと違うだろうな、と身構えることができるが、見かけが自分たちとあまり変わらないと、自分たちと同じ思考形態なんだ、と勝手に(自然に)頭の中で思い込んでしまうから、(カルチャーショックだとは気づかずに)余計にストレスが溜まるんだ。」

この見解は、今でも大いに的を射ていると思っているので、その先輩には無断で、勝手に自分の意見のように拝借させてもらっている。

自分はその後、東アジアの2ヶ国に滞在することになるのだが、この沖縄での洗礼が活きたのか(身構え過ぎたのかもしれないが)、沖縄ほど、カルチャーショックを感じなかったような気がする。

最後に、カルチャーショックとはちょっと違うかもしれないが、中国で体験した思い出を一つ書いておきたい。ニイハオ、シェシェ程度しか知らずに、北京で語学研修を始めて数ヶ月後に、地方旅行に出かけた時のことだ。もうン十年前のことなので、何に困ったのかは忘れたが、何かに困って近くの人に拙い中国語を使って必死で助けを求めた。「それは○○だよ」と教えてくれたようなのだが、○○の意味がわからなかったので、「〇〇ってどういう意味ですか?」と続けて尋ねたら、「〇〇もわかんないのか?じゃあどうしようもないな。アッハッハ」と立ち去られてしまった。ここで言いたいのは、中国人は日本人を馬鹿にしているとか、冷たいとかそういうことではない。日本だったら、外国人への対応として、最初から逃げる人はいるかもしれないが、恐らく、日本語が不自由だからといって、笑ったりはしないのではないだろうか。いろいろな解釈はあり得るだろうが、日本人は、英語国民でない外国人に対してさえも「英語ができなくて申し訳ない」というある意味滑稽で卑屈な態度が身に沁みついているのに対し、中国では、外国人だろうが、中国にいる以上、中国語ができなくてどうするのかという、ある意味自己過信のようなものを感じる。結構両極端な文化(というか自言語への態度)ではないだろうか。お互いに折衷を考えてもよいのではないか。

 

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